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- 21/05/27 02:04:37
探し物というのは、探している時はなかなか見つからず、諦めた頃に思いも寄らないところから出てくるものである。
そんな探し物をめぐり、オーストラリアで起きた驚きの出来事が、SNSで話題になっている。
結婚指輪にはまってしまった魚
オーストラリアのノーフォーク島で編集者をしているスーザン・プライアーさんは5月10日、ダイビングをしている時に非常に珍しいキラキラと光るボラを見つけた。なんと、そのボラは金の結婚指輪を身体にはめていたのだ。
スーザンさんのブログによると、ボラは餌を求めて砂の中を泳ぐので、プラスチック製のリングやヘアゴムに引っかかってしまうことがあり、実際にスーザンさんも今年2月にペットボトルの飲み口から外れたリングにハマってしまったボラを目撃し、悲しく感じたという。
スーザンさんはこの魚を見つけた時、地元コミュニティのSNSで読んだ投稿を思い出した。それは、男性が海で指輪を失くしてしまったという記事だ。スーザンさんは魚を捕まえていなかったものの、記事に出ていた男性であるネイサン・リーブスさんに連絡を試みた。
地元友人たちによる大捜索
今年1月、ネイサンさんは結婚して2年になる妻のスージー・クインタルさんとともに、ノーフォーク島を訪れていた。ネイサンさんは、結婚2周年の記念日の前日、この海で泳いでいる時、指輪を扮してしてしまった。
スージーさんは『Daily Mail Australia』の取材に「夫は必死に指輪を探しましたが、まったくの徒労に終わりました。そして、失くしたことを聞いた時は、とてもがっかりしました。なぜなら、夫にはいつも、泳ぎに行く前は指輪をはずすよう忠告していたからです」と語った。
現在、夫妻の友人たちはこの魚を捕獲するため、網やスキューバダイビングの機材、底が透けて見えるグラスボトムボートを用意しているという。
海洋ごみ削減のきっかけに
スーザンさんは、今回のニュースが拡散されることで、海洋ごみ問題に意識が向けられるきっかけになればとポジティブに捉えている。
自身のブログでは「もしもこのボラが単なるプラスチック製のリングにはまっていただけだとしたら、こんなに注目を集めていなかったでしょう。このニュースは、海洋ごみ問題への意識を高める絶好の機会だと思います」と記した。そして、ペットボトルを処分する際はプラスチックのリング部分を取り除くように、海に入る際は髪の毛をヘアゴムでしっかりと縛り失くさないようにと呼びかけた。
「金の指輪をつけた可愛そうなボラと、その指輪の持ち主にハッピーエンドが訪れるように願っています」とスーザンさん。
海に入る前に少し注意を払うだけで、海の環境を守ることが出来るのであれば、実行しない手はないだろう。このボラは私たちに海洋ごみ問題を考えるきっかけをくれたのかもしれない。
鈴木杏奈
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2af29252820bcc275c90cb7cfb45b149bdcb724
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