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- 匿名
- 21/04/09 14:21:21
およそ15~20分に1回はレイプ事件が発生しているとされるインドで、またしても痛ましい事件が起こった。
【動画】レイプ加害者と村中を歩かされる被害少女と、笑みを浮かべて見つめる人々
3月下旬、インド中部のマディヤ・プラデーシュ州のある村で、16歳の少女がレイプ被害にあった。床に押しつけられ、口に衣服を詰められてレイプされた彼女は、気が動転し、家族に被害を報告した。
すると、それを聞いた彼女の兄弟やおじ、いとこらは、他の多くの村人たちとともに、容疑者とされる近所の男性を見つけだし、何度も殴ったという。
彼らの暴力は加害者のみならず、被害者である少女にまで向けられた。「家族に恥をかかせた」として、彼らは被害者の少女を同じように何度も殴った。その後、彼らは少女と容疑者をロープでつなぎ、村の野原や市場で「パレード」させたのだった。
このパレードは、3月28日、州都ボーパールから400キロ離れたアリーラージプル地区でおこなわれた。インドの放送局「NDTV」によれば、ロープにつながれた少女と容疑者の周りでは、男性たちが歩きながら母国インドを褒め称える愛国的なスローガンを叫んでいたという。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、パレードを一目見ようと集まった群衆のなかには、被害者の少女に対し、殴る、蹴る、顔に唾を吐くなどの暴行を加える者も複数いたと報じた。
この村の農夫であるティラク・ラム・ビレラは、少女の家族の何人かとともにこのパレードを見ていた。少女を見て笑ったり、携帯で動画を撮影する人々を見て、彼は涙が出たという。
途中、家族に気づいた少女は助けを求めた。「ですが、誰も何も言うことができませんでした。群衆はとても怒っていて、私たちを殺しかねなかったからです」とビレラは同紙に語った。
後を絶たない「レイプ被害者への辱め」
このパレードの様子がSNS上で拡散されると、インド中から非難の声が湧き上がった。インドの女優ラヴィーナ・タンドンは、ツイッターで次のように述べた。
「たとえそれが被害者本人の家族だったとしても、このような犯罪者たちが法のもとで裁きを受け、16歳の少女の人生を傷つけたことに対し、心からの償いがなされることを望みます」
インドでは、レイプ被害者への犯罪が後を絶たない。2018年には、インド中部でレイプされた十代の少女が、火をつけられて死亡するという事件が発生した。また同年、チェンナイでは11歳の少女が集団レイプされたが、人々が責めたのは容疑者ではなく、被害者の母親だった。
女性権利活動家らによると、特に農村部では、レイプ被害を口にした場合、被害者は家族に縁を切られるか、あるいは被害を黙っているよう圧力をかけられることが多いという。被害者たちは汚された女性であり、結婚に適さないとみなされる傾向にある。
パレードによって村中の晒し者とされたこの少女は、途中で駆けつけた警官たちによって救出された。彼女をレイプしたとされる容疑者の他、彼女を暴行したとされる複数の家族や村人たちが逮捕され、現在取り調べを受けているという。
活動家のランジャナ・クマリはニューヨーク・タイムズ紙に対し、「インドでは、被害者への辱めがとても頻繁に起こるようになりました」と語る。
「28日のパレードを見ていた人の95%以上が男性でした。これが私たちの社会の姿です。私たちの社会は、女性に対する犯罪を、男性視点で見ているのです」
COURRiER Japon
https://news.yahoo.co.jp/articles/678fd070501a3e50c203c9d5c8a7b7d621651dcd
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