- ニュース全般
- 豊臣秀吉
- 21/01/24 23:15:39
(一部引用)
──世間の目が厳しくなる要因として、多くのメディアが感染者数を速報することが挙げられます。
「他のワイドショーなんか見てると、コロナを通して恐怖心をあおって、政府を批判するということになりがち。僕は安倍(晋三前首相)さんも菅(義偉首相)さんもいいとは思っていないんだけど、この事態に関しては与党も野党も争わずにできないのかなと。これは去年4月からずっと思っていることだね」
──政府の対策は後手に回っているとの批判が多く聞かれます。
後手後手って言うけども、どうしたって後手になるんですよ。それは経済を止めたくない、でもコロナも収束させたい、そのギリギリのラインを狙うからだよね。東京五輪にしてもそうで、決断するタイミングとしてはまだ早くて、開催する前提で引っ張れるまで引っ張るでしょう。これまでは引っ張って期待が高まったところでやっぱりだめでしたと。この連続なんだよね。どうしたってギリギリでの急ブレーキになるんだから、「なんだよ期待させといて」と落胆したり怒ったりするのではなく、もう少し世の中が理解したほうがいいと思う。
──メディアの伝え方にも工夫が必要だとお考えですか。
一度、ちゃんと冷静に整理して考えないとだめだよね。今は結論を出さないまま次に行っているから。ちゃんと分析すべきなのに、いついつに感染者数が4桁になりましたとか、何曜日に多いとか、どうしてもそうした数字に引っ張られてしまう。僕らも含めて全員がよくわからないまま伝えてしまってる。
──どこかに責任の所在を見つけて、批判しないと気が済まないという風潮があります。
年始に各テレビ局で、初詣にこんなに人出がありますと画(え)を映すよね。多いなって一見、見えるんだけど、その神社がどんな対策をしているのかまでは見えないわけ。なのに、それを責める空気になって分断が起きるんです。裏の事情を知らせることなく、テレビは一瞬一瞬を切り取って印象づけてしまうんだけど、その点と点の間の部分をもう少し想像できるように、工夫したいなと思う。
週刊朝日 2021年1月22日号
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