浅井長政
1/7(木) 11:30
日刊ゲンダイDIGITAL
世界選手権でも笑顔になれるか(C)共同通信社
「世界選手権ではノーミスの演技をして、五輪への自信にしたい」
昨年末のフィギュアスケート全日本選手権で連覇を達成した女子シングルの紀平梨花(18)が、3月の世界選手権(ストックホルム)での躍進を誓った。
先の全日本選手権で代表に内定した世界選手権では、2022年北京五輪の国別出場枠の獲得を目指す。各国・地域に与えられた最大3枠を確保するには、言うまでもなくロシア勢が目の上のタンコブになる。
昨年暮れのロシア選手権では一昨年のGPファイナルで表彰台を独占した3人娘の一人であるアンナ・シェルバコワ(16)が3連覇を達成して世界選手権代表入りを決めた(残り2人は後日決定)。過去に実績のあるベテランに加え、伸び盛りの若手も台頭し、層の厚さは他の追随を許さないものの、世界選手権では日本にもわずかながら勝機がある。
ロシアのフィギュアスケート界もコロナ禍に見舞われ、多数の現役選手が感染した。2018年平昌五輪女子シングル銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(21)は体力の回復が遅れ、故障もあってロシア選手権欠場を余儀なくされた。地元メディアによれば、シェルバコワも昨年11月に感染が発覚し、本番では体調不良を押して滑り切った。他にも後遺症とみられる肺の不調を訴えた選手が少なくなかったという。
今後もロシア勢が後遺症に悩まされれば、練習もままならなくなる。ロシアの牙城を崩すためにも、紀平は世界選手権に万全の状態で臨むしかない。
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