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今川義元
2020年12月25日 10時45分
幻冬舎ゴールドオンライン
[画像] 現役医師の半数は「新型コロナは2年以上続く」の絶望回答
新型コロナ感染が急拡大し、医療現場は大混乱している。医師・歯科医師専門の人生設計支援サービスを展開するディーズ・ライフ・イノベーション株式会社が全国の医師または歯科医師100人を対象に「コロナ禍でドクターが抱える悩み」について緊急アンケートを行った。新型コロナ感染拡大にともない、患者が医療機関への受診を控えているといわれていたが、実際は「あまり変わらない」45.0%、「増えた」16.0%、「減ったが戻っている」6.0%と受診控えは報道されているほどでもないようだ。医療現場の医師は何に悩んでいるのか、ジャーナリストの伊波達也氏が解説する。
医師の悩みは「感染リスク」「院内感染予防」
「コロナ禍でドクターが抱える悩み」というアンケートは、全国の医師、歯科医師100人を対象におこなわれたものだ。アンケートは、インターネットを通じて2020年11月5日から12月8日の間で実施された。
回答者の内訳は、歯科医60.0% 一般内科18.0% その他の科10.0% その他12%。勤務形態は、開業医55.0%、大学病院勤務医16.0%、一般病院勤務医12.0%、医院の勤務医10.0%、フリーランス3.0%、産業医・企業勤務医2.0%、研修医1.0%、その他1.0%だ。(D`z Life innovation株式会社調査より)
アンケート結果によると、「ドクターの悩みは『感染リスク』と『院内感染防止対策への取り組み』がツートップ!」ということがわかった。
以下、調査結果のサマリーは、「新型コロナ感染拡大後も外来患者数は『あまり変わらない』45%、しかし仕事量は『増えた』47%」「半数以上のドクターが悩みを誰にも『相談していない』」「ドクターが思う新型コロナの終息時期は『わからない』が33%。『来年の東京五輪までには』という回答は11%」ということだ。
これらのアンケート結果について、私なりに分析してみたいと思う。
医師の悩みは「感染リスク」と
「院内感染防止対策への取り組み」
アンケート結果のリリースの大見出しにもなっているように、ドクターたちは 日々、大きな不安を抱えていることだろう。今回のアンケートは歯科医師が6割を占めているが、口腔内を診る職業柄、かなり神経を使うことは確かだろう。
2020年3月15日、米国のニューヨーク・タイムズが「The worker Who Face the Greatest Coronvirus Risk」という記事を掲載したことに端を発し、さまざまな報道がなされた。その内容は、米国労働省のデータベースに基づき、「感染者と接する頻度」、「人との物理的距離」という指標により、歯科関係者が最も感染リスクが高い職業としたものだ。
しかし、これはあくまでも、防御対策の効果を考慮していない。歯科医師は、日々、患者対応、防護対策には苦慮しながらも万全の対応しているはずだ。
日本歯科医師会も、歯科医療機関向けに「みんなで安心マーク」という、感染症対策実施歯科医療機関を認証するマークを発行し、「新たな感染症を踏まえた歯科診療ガイドライン」や「院内における新型コロナウイルス感染症対策チェックリスト」も作成して、感染症対策に努めている。
もちろん、医師においてもその状況は同様だ。
勤務している仕事場にはさまざまな病態の患者が訪れるわけだし、入院施設のある場合には、入院患者がいるわけだ。施設ごとの対策のみならず、個々人での感染予防には、細心の注意が払われているはずだ。
ドクターたちは、自分自身が感染して健康被害を受けることへの不安はもちろんだろうが、それよりも医療者として自らが感染することにより、多くの患者に迷惑をかけたり、風評被害などで経営的な悪化が生じたり、といったことへの懸念が多いと予測される。
同居する家族の問題もあるだろう。医療者およびその家族は誹謗中傷を受けたり、差別されているという話がよく漏れ聞こえてくる。これはあってはならないことだが、実際にそういう傾向があるのは事実のようだ。
外来患者数は半数が「変わらない」と回答
新型コロナ感染拡大後も外来患者数は
「あまり変わらない」45%、
しかし仕事量は「増えた」47%
患者の受診控えが報道ほどではないと見て取ることもできる。その背景には、ドクターたちの努力も垣間見える。
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No.1 主 今川義元
20/12/27 14:28:20
歯科の場合は、口腔環境の悪化が、基礎疾患や心臓、血管疾患を悪化させ、ひいては、それが原因で新型コロナウイルス感染症の重篤化を生むということを患者が認識したり、ドクターが啓発している結果ということができるかもしれない。また、医師、歯科医師を問わず、かかりつけ医としての患者との信頼関係があるのかもしれない。
仕事量の増加は、感染防止対策や検査など、コロナ対策のために課せられた、業務が増えているためであるのは想像に難くない。
半数以上のドクターが悩みを
誰にも「相談していない」
この回答が、一番、コロナ禍での医療現場の深刻さを伝え、また、ドクターの精神的ストレスが如何ばかりかと心配になるものだった。「相談したいが、まだできていない」10.8%を含めると63.5%となる。
最初の回答にもあったとおり、常に感染への不安を感じながら、日々の仕事に従事し、精神的ゆとりが減少していることは確かだろう。
回答者の5割以上が、開業しているドクターということで、経営的な面での不安も多いのではないだろうか。
そのさまざまな不安を相談できないでいるというのは辛すぎる。医師という仕事は、人々が自らの尊厳を保って生きていくためにはなくてはならない尊い仕事である。
にもかかわらず、仕事の過酷さに加え、法律や行政の方針に縛られ、ほとんどそれに従うしかない状況にある。これは大病院勤務医だろうが開業医だろうがほぼ変わらないだろう。
この「相談していない」という回答からは、言っても仕方ないという諦観のようなものも行間から伝わってくる。
医療者専用のカウンセリングなど相談窓口を開設したり、SNS他のインターネットサイトなどで意見交換の場を作るなど、解決策を考えるべきだ。
新型コロナはいつまで続くか分からない不安
新型コロナの終息時期は「わからない」が33%。
「来年の東京五輪までには」という回答は11%。
先日、コロナ患者を大量に受け入れている都内の病院を取材で訪れた。コロナへの対応は、マニュアルが蓄積され、徐々に慣れてきており、トラブルシューティングにも対処できるノウハウができつつあるという。
しかし、今、一番の問題は、いつまで続くかわからない現在の状況に、肉体的な疲弊はもとより、精神的な疲弊がかなり強いという。
部長の医師は、「とにかくがんばろう!」という言葉をかけるしかなく、スタッフをあれこれと励ますのもはばかられる雰囲気だと話していた。おそらく、通常の診療活動では考えられない余分な仕事量と精神的なストレスが途絶えることなくずっと続いていることだろう。
終息についてわからないと答えている医師が33%だが、2年以上が18.0%、3~5年24.0%、5年以上が7.0%と、この先2年は続くと考えているドクターが半数近くいるのだ。
医療現場の過酷さについては、今回のコロナ渦以前から、現場の声として漏れ聞こえていた。
しかし、それを解決するような方策が取られているかは、はなはだ疑問だ。
マスコミも特定の医師や現場ばかりを取り上げ、真の医療現場の情報を充分に伝えているとは言い難い。自戒も込めて、ジャーナリズムは、もっとつぶさに医療現場の現状を伝えるべきなのではないだろうか。
先述したコロナ患者を受け入れる大病院の部長は、今後ますます、地方の病院、地域医療の状況が心配だと話していた。
政府も、コロナについては「俯瞰的、総合的」などと寝ぼけたことを言っている場合ではない。鳥の目ではなく虫の目で、現在の医療現場の現状つぶさに見て対策を講じてほしい。
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