北条氏康
「学校の定期健康診断で上半身裸になるのを娘が嫌がっている」「体操服を着て実施する学校もあるのに、脱衣は本当に必要なのか」。京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に、女子児童生徒の保護者から小中学校での健診の方法に対して疑問の声が相次いで寄せられた。子どもの性に対する保護者の意識が時代とともに変化し、健診の在り方について学校医や学校と共通の理解が図りづらい実態が浮かび上がる。
「子どもはとても恥ずかしい思いで健診を受けたと話していた。今や学校現場でも盗撮やセクハラなどが問題になる時代だ」。小学5年の娘がいる宮津市内の母親(48)は憤る。「子どもは教師の指示には仕方なく従う。反抗できない関係性で服を脱げと言われることに親として不安を感じる」
中学生の娘2人がいる京都市南区の母親は市教育委員会に何度か抗議したという。「着衣で健診している学校もあると聞く。なぜブラジャーまで外さないといけないのか。子どもに話を聞くと、疑問に思っていても、せかされて聞けない状況だったという」
京都市教委は市学校医会と協議し、健診ではプライバシーに配慮しつつ上半身は脱衣で内科検診と、背骨の異常をみる脊柱検査を受けさせるよう、各校に通知している。市教委は「見逃しのない診察をするため。脱衣でもバスタオルで隠すなどの対応はしている」と説明するが、一部の学校では独自の判断で裸にさせず実施しているという。
このように学校で対応が分かれている現状が、児童生徒や保護者に疑問を抱かせる原因になっている。他都市でも、特に思春期の女子児童生徒で脱衣の拒否が課題になっているため、専門家からは「学校健診をどのように実施すべきかについて文部科学省が関係機関と協議し、科学的根拠を基に統一の見解を出すべきだ」という声が上がる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cea80aad8e1640013207107ed4a652e92fd580b
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