- ニュース全般
- 古田織部
- 20/09/21 13:55:37
皆さんはどう思いますか
2020.09.07
週刊現代
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75394
【要約】
●トヨタ社長・豊田章男氏
「『言論の自由』という名のもとに、何をやっても批判される。最近のメディアを見ておりますと『何がニュースかは自分たちが決める』という傲慢さを感じずにはいられません」
●外食チェーン大手・ゼンショーホールディングスの代表取締役・小川賢太郎氏
「豊田さんの気持ちは理解できる」
「たとえば、テレビであれば10分の取材を受けても、都合のいい10秒だけが切り取られて放送されることもある」
「現場の若い記者さんと話していると、『私の考えとは違うのですが、デスクや次長が話の方向性をあらかじめ決めつけていて、異論を受け入れてくれないんです』と言われることが多々あります」
「新聞やテレビの記者さんたちと話していて思うのは、とにかく勉強不足だということ。ホームページで逐一公開している情報や、基本的な経営事項すら頭に入っていない状態はさすがに困ります。『そんなことも知らないで、ウチの経営を評価する記事を書くんですか?』と思ってしまいます」
●'19年には、豊田氏は自ら肝いりでオウンド(自社)メディア「トヨタイムズ」の運用を開始する。
トヨタイムズが本格始動して以来、豊田氏は大手メディアのインタビューをほとんど受けなくなった。
代わりに、トヨタイムズの記事や動画には頻繁に登場し、経営の理念や考えを事細かに語っている。
消費者に対し、自前でメッセージを発することのできる環境が整ったのだから、もはや大手マスコミを介する必要はないということだろう。
●元日本経済新聞記者でジャーナリストの磯山友幸氏
「あらゆる場面ごとに意図を丁寧に説明して、世の中に納得してもらうことこそが、経営者の仕事」
「ひとたび自分たちに都合の良い情報だけしか発信されていないと思われれば、常に眉に唾して読まれる媒体になってしまう。そのことをよく考えなければいけません」
●元共同通信社記者で名古屋外国語大学教授の小野展克氏
「新聞通信調査会が行った調査によれば、『新聞の情報は信頼できますか』という質問に対し、70代以上であれば60%以上の人が『信頼できる』と評価したのに対し、30代になると50%弱、20代になると40%弱まで落ちてしまいます。
企業はそういう状況を見て、『マスコミよりも自分達が直に出す情報のほうが消費者に支持される』と踏んでいるのです。
だから、かつては決して表に出すことはなかったオールドメディアへの不満を露にすることをためらわなくなってきた」
●インターネットやSNSの普及と共に、大手メディアの報道を「マスゴミ」「ウソばかり」とこき下ろす流れは、次第に大きくなっている。
●前出・小野氏
「一昨年、森友学園問題に関して『私たちは国民の代表として聞いているんですから、ちゃんと対応してください』と官邸に要求した東京新聞の記者に対し、官邸側が『国民の代表は国会議員。あなたたちは人事で官邸クラブに所属されているだけでしょ』と突き放したことがありました。以前の官邸なら、こんな態度に出ることはなかった。
ネットの普及と同時に、『マスコミなんて信用されていないし、取るに足りないものだ』と考える政治家や経営者は、今後どんどん増えていくでしょう」
●キリンホールディングスの磯崎功典社長
「どんな状況でも、企業とマスコミは対等に、誠実にやっていかなければいけない」
「メディアから厳しく書かれて悔しい思いをすることもあります。でも、それを報じるのが彼らの仕事であり、逃げずに対応するのが我々の仕事。耳が痛い内容であっても、事実であれば素直に耳を傾けることが、状況の改善に繋がります。
一方で、メディアの側も、『見出しありき』の記事が通用する時代ではなくなったと認識する必要がある。
トヨタさんのように、企業が世の中に広く発信することも可能になった以上、結論ありきの報道では読者の支持も得られなくなる。『反目はしないけれど緊張感のある関係』を保っていくことが、一番大切でしょう」
●相互不信のまま、不完全な情報公開が続けば、損をするのは受け取る側だ。皆さんは、どうお考えになるだろうか。
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【動画】
トヨタ株主総会 質疑応答 ~突然ですが、ロバと老夫婦の話です~
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