• No.2 富士山

    20/07/18 07:25:29

    そして6月10日、都議会の定例会の最終日。

    「コロナ対策費を盛り込んだ補正予算案が都議会で可決・成立すれば、立候補を表明するに違いない」
    都議会での大方の見方はこうだった。

    しかしネックになったのが、小池みずからが発動した「東京アラート」だった。
    「新型コロナ対策が最優先」として、立候補の明言を避け続けてきた小池。周囲の関係者によれば、状況が落ち着かないと表明はできないと考えていたという。

    「東京アラート」の解除に向けて、都は3つの指標を下回るかどうかを1つの目安にしていた。しかし、この3つすべての指標が、目安となる数値をなかなか下回らなかった。

    [図画]

    3つすべての指標で「必要条件」を満たした6月11日。小池は「東京アラート」の解除に踏み切った。

    都の幹部によると、これ以上解除を待つと、いわゆる「夜の街」の関係者が集団で受けた検査の結果が出てくるようになり、この基準では解除できなくなるおそれがあったという。

    小池はその後、アラートの解除を決めたことで新たなステージに入るとして、休業要請やアラートの仕組みの見直しに言及した。

    「東京アラート」は1回出されただけで、事実上なくなることになった。

    6月12日、小池は休業要請などの緩和を、この日から「ステップ3」に進めた。居酒屋など飲食店の営業が翌日の午前0時まで可能になったほか、カラオケ店なども営業できるようになった。

    みずからが作った「東京アラート」という障害を、みずから取り除いた小池。記者会見でこう述べた。
    「なぜ、きょうの出馬表明か。もともと、『どの日』ということはございませんでした。コロナ対策は本当に読めないところがございます。補正予算が成立した。東京アラートを解除した。休業要請のステップを2から3へと上げた。都政の順番とすれば、まずは一段落できたのかなと思います。コロナウイルス対策に終わりはございませんが、この段階で出馬を表明をするということで、本日とさせていただいた次第です」

    告示日6日前の立候補表明だった。

    ■投票3日前「107人感染」も…

    選挙戦が始まっても小池は公務中心だった。都の幹部から各部局には、「知事の視察日程を入れるように」などの指示が下りていたという。

    しかし、小池の“静かな”選挙運動と反比例するかのように、感染確認は増え続けた。

    投票日3日前の7月2日、都庁に“衝撃”が走る。

    「107人」

    1日の新たな感染確認が、2か月ぶりに100人を超えたのだ。

    小池は、その日の夕方、臨時記者会見を開いた。ボードを持つ“恒例”の形で、都民にこう呼びかけた。
    「休業要請のころは、皆さんに我慢していただいた。あの状況に戻ることは、誰も好ましいと考えていない」

    臨時記者会見の様子は、ニュース番組で取り上げられた。都政関係者の1人は、こうつぶやいた。
    「有権者に向けた格好のアピールだ」

    小池の一連の対応には、他の候補から疑問の声もあがった。
    「『東京アラート』解除翌日の6月12日に都知事選への出馬を表明。政治的思惑から、恣意的(しいてき)な対応を行ったとすれば重大だ。結局のところ、『東京アラート』の発令とその解除は、都知事選出馬のための政治的都合を優先し、恣意的に判断したものではないか」

    こうした公開質問状に、小池陣営は反論した。
    「発動及び解除に当たっては、専門家の方々からも妥当だという判断をいただいた上で行ったものである」

    もう投票日は目前だった――

    続く

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