- なんでも
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- 20/07/04 23:04:49
記録的な大雨で広範囲に浸水被害が出た熊本県では4日、各地の避難所に多くの住民が身を寄せた。
「家はどうなったのか」。一帯が停電した地域もあり、被害の全容も分からない中、避難した人々に疲労が色濃くにじんだ。
熊本県八代市では、市内全域に避難指示が出され、防災リュックを携えた人々が避難所に身を寄せた。
市内の代陽コミュニティセンターには近隣住民約20人が避難。「山の土の臭いがした」。球磨川沿いに住む西尾武治さん(56)は異変に気づき、家族4人で身を寄せた。河川敷の遊歩道が約10センチ浸水していたといい、「今までこんな川は見たことがない」と話した。
同市坂本町が避難所に指定する「さかもと温泉センター」では、周囲の道路が冠水し、職員の下川伊智朗さん(64)が孤立状態となった。「幸いにも水と食料はあるので、気長に待つしかない」とあきらめたように話した。
町内の高台にある法讃寺にも近隣住民が避難した。避難者は一様に疲弊し切った様子で、テレビも映らず、「今の状況を知りたい」と話す人もいた。
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