コロナ治療の請求額 退院の2日後に病院から届いた請求書の額は「55万3280円」

匿名

平成

20/05/14 03:16:38

コロナ感染「精神面に大きな負担」 退院の20代男性が経験語る
2020年5月13日 20時57分
産経新聞
[画像] コロナ感染「精神面に大きな負担」 退院の20代男性が経験語る
 新型コロナウイルスに感染すると、どういった展開をたどるのか。

 保健所への連絡やPCR検査の実施、医療機関への移動、そして医療費…。新型コロナウイルスに感染した東京都内在住の20代の男性が産経新聞の取材に応じ、発症から退院までの一部始終を語った。男性は「コロナウイルスは多くの人の精神面に大きな負担がかかる」と振り返った。(大渡美咲)

 ■異変

 男性に発熱などの症状が出たのは、東京都など7都府県に緊急事態宣言が出された4月7日の翌8日。37・3度の発熱のほか、倦怠(けんたい)感、頭痛、強い寒け、せきなどの症状が出た。

 数日後に味覚や嗅覚を感じない症状も出た。「最初の熱が出た時点でもしやと思い、味覚嗅覚の症状で確信に変わった」といい、13日に保健所に連絡。保健所からは自宅待機と「熱が続かなくても重篤なせきが出る場合は連絡してほしい」と言われたという。保健所には計4回ほど連絡した。

 15日には熱が41・7度まで上昇。16日に保健所に連絡し、病院受診の許可が出た。だが、受診する病院については「保健所でも探せるが、日数がかかる」と言われ、自力で探すことに。近隣の大規模病院4カ所に連絡したが、初診を理由に断られ、都の相談窓口に連絡。中規模病院で受診できることになった。

 「マスクを着けて携帯電話とバッテリー、ゲームを持って自転車で着の身着のまま行った」という中規模病院。コンピューター断層撮影(CT)検査を行ったところ、肺に影が映っており、救急車で大規模病院に搬送されることとなった。救急隊員は防護服を着用し、救急車内もビニールが張られていたという。

 ■入院

 搬送先の病院でPCR検査や血液検査、レントゲンを行い、そのまま入院。「PCR検査の結果が出るまで時間がかかるため、コロナ疑いとマイコプラズマ併発ということで入院になった」

 検査結果が出るまでは、6人部屋に1人で隔離。病室の出入りや入浴は禁止で、トイレはベッド脇に設置された簡易トイレを使った。ゲーム機を持ち込んでいたため、ゲームなどをして過ごし、20日に陽性だと判明した。

 その後、陽性患者を集めた6人部屋に移動、25日には都が借り上げたホテルに移った。3回の食事とPCR検査以外は部屋から出られない状態となった。

 発症から38・5度前後の熱が約10日間続いた。入院当日に処方された薬を飲み症状は緩和したが、検査結果は陽性が続いた。陰性が出ても再び陽性になることもあり、退院できる2回連続での陰性は、月が変わった5月1日だった。

 ■請求

 退院の2日後に病院から届いた請求書の額は「55万3280円」。実際には、ホテルは無料で、入院費も公費負担になり、実費は1万~3万円程度だというが、現時点で17万円を立て替えている。「自分は頼る人がいたからよかったが、そうでない人は大変だと思う」

 コロナウイルスに感染し入院したことで、医療従事者の精神面なども含め、医療機関がぎりぎりの状態ということを痛感した。「病床も物資も不足していた。対応できる病気もできなくなる。感染を防ぐためにも、必要な場合以外は家にいることが大事」

 マスクや手洗いなどを徹底し、感染には注意していた。そのため、通勤や近所での買い物の際に感染した可能性があると考えている。少しでも参考になればとSNSで感染を告白した際には「○ね」などと誹謗(ひぼう)中傷も受けた。

 回復したいま、男性はこう考えている。「感染者も医療従事者も批判はとても怖い。対策してもかかるものはかかる。コロナウイルスは多くの人の精神面に大きな負担を強いている。それぞれがストレスを意識的に発散することや思いやりを持つことが感染予防対策と同様に必要と感じた」

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