貞永
イギリスで妊娠中の看護師の女性が新型コロナウイルスに感染して亡くなり、赤ちゃんは緊急の手術で無事に取り上げられました。どこで感染したのかは明らかになっていないものの、特に出産を控えた女性の看護師などからは最前線で治療にあたることへの不安の声が広がっています。
亡くなったのはロンドン近郊の大学病院で勤務していた看護師のメアリー・アジェイワ・アジャポンさん、28歳です。
イギリスの公共放送BBCはアジャポンさんが今月5日、新型コロナウイルスに感染していることが確認され、入院して治療を受けたものの12日に亡くなったと伝えています。
アジャポンさんは妊娠していて、赤ちゃんは緊急に行われた帝王切開の手術で無事に取り上げられたということです。
病院側はBBCなどの取材に対して生まれた女の子は元気だと説明していますが新型コロナウイルスに感染しているかどうかは明らかになっていません。
女の子は母親と同じく「メアリー」と名付けられたということです。
病院側はアジャポンさんが先月13日から産休をとっていてそれまでに新型コロナウイルスの感染者の対応にはあたっていなかったとしていて、どこで感染したのかは明らかになっていません。
ただ、医療従事者への感染が相次ぐなか、イギリスではアジャポンさんの死を悼む声があがるとともに特に出産を控えた女性の看護師などの間で最前線で治療にあたることへの不安が広がっています。
2020年4月16日 10時20分
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