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- 20/03/18 23:58:24
2020/3/17 17:19 (JST)3/18 01:30 (JST)updated
©株式会社茨城新聞社
2018年11月に亡くなった乳児の生前にけがを負わせたとして傷害容疑で逮捕した父親について、県警は17日、乳児の頭に激しい衝撃を伴う暴行を加え殺害したとして、殺人の疑いで再逮捕した。父親はひたちなか市はしかべ2丁目、会社員、高倉和樹容疑者(28)=傷害罪で起訴。乳児は次女の葉月ちゃんで、死亡時は生後約10カ月だった。県警によると、高倉容疑者は容疑を否認している。殺害の動機や暴行時の状況など、調べを進める。
再逮捕容疑は18年10月中旬ごろから葉月ちゃんが救急搬送された同11月17日ごろまでの間、ひたちなか市内の容疑者方アパートで、葉月ちゃんの頭に激しい衝撃を伴う暴行を複数回加えて殺害した疑い。
葉月ちゃんは同月22日午後7時12分ごろ、搬送先の水戸市内の病院で、外傷性脳障害により死亡した。
県警によると、同月17日午後7時15分ごろ、高倉容疑者が自分で119番通報。葉月ちゃんは意識不明の状態で搬送され、後頭部付近に複数の骨折があった。県警は、複数の専門医の知見などから、頭部の損傷は偶然どこかにぶつけたような不慮の事故ではなく、高倉容疑者が殺意を持って加えた暴行によるもので致命傷になったとみている。
アパートは現住所に引っ越す前の住居で、搬送時、妻(32)と長女(3)を含む家族全員がいた。妻は、高倉容疑者の葉月ちゃんへの暴行、虐待について見ていないという。子ども2人の栄養状態に問題はなく、長女への身体的虐待はなかったとみられる。
県警は今年2月、高倉容疑者を葉月ちゃんに対する傷害容疑で2回逮捕している。1回目は18年10月5日、高温の液体のようなものを用い、顔に全治約10日間のやけどを負わせた疑い。2回目は18年8~9月ごろ、致命傷とは別の頭部骨折の傷害を負わせた疑い。水戸地検は1回目について処分保留とし、2回目について17日、同罪で起訴した。高倉容疑者はいずれも容疑を否認している。
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