- ニュース全般
-
中国の肺炎の一方で、米国では予想外のB型インフルエンザ流行が猛威。54人の子供が死亡。
1/27(月) 8:32配信
(ハーバー・ビジネス・オンライン)
2020年1月11日、米アイオワ州に住む4歳のジェイド・デルーシアちゃんが、「インフルエンザ脳症のため視力を失った」という悲報が、CNNなどメディアを通じて全米に流れました。今後、彼女の視力が回復するかどうかはわかりません。デルーシアちゃんの担当医師は「彼女は小さな闘士。生きていることは幸運」といいます。
デルーシアちゃんは今シーズン、インフルエンザの予防接種を受けていませんでした。米疾病対策予防センター(CDC)によると、毎年数十人の子供がインフルエンザで死亡し、ほとんどが予防接種を受けていません。また、米国では、毎年数千人の子供がインフルエンザで病院に入院していますが、重病になったり、亡くなったりした子供の多くは、デルーシアちゃんのようにインフルエンザにかかる前は全く健康でした。
CDCによると、今シーズン2020年1月18日までに、少なくとも1500万人の米国人がインフルエンザにかかり、そのうち14万人が入院、8200人が死亡しました。特に米国では、今シーズンのインフルエンザが小児や若者を襲っています。これまで54人の小児がインフルエンザ関連で死亡しました。
●A型とB型のインフルエンザの違い●
よく知られているように、インフルエンザウイルスにはA型とB型の2種類があります。
A型インフルエンザウイルスは、表面に突き出た、ヘマグルチニン(H1からH16の16種類)とノイラミニダーゼ(N1からN9の9種類)と呼ばれるタンパク質の組み合わせで、100種類以上の亜型に分類されます。例えば、季節的に発生する最も一般的なA型インフルエンザはH1N1とH3N2で、それぞれヘマグルチニンH1ノイラミニダーゼN1、ヘマグルチニンH3ノイラミニダーゼがN2となります。
A型インフルエンザウイルスは人間、鳥、豚など、多くの種に感染します。短期間で性質を変えやすく、流行の亜型はシーズンごとに違います。
B型インフルエンザウイルスは、山形系とビクトリア系の2つの系統があります。A型のようにたくさん亜型はないため、ウイルスの性質は変化しにくいです。通常、人間だけが感染します。
A型とB型インフルエンザは、どちらも、発熱、咳、鼻水、悪寒、体の痛み、疲労などの症状を引き起こし、検査なしではどちらの型か診断することは難しいです。
一般的に、A型インフルエンザは、季節性インフルエンザ全体の75%を占め、残りの25%はB型インフルエンザです。A型インフルエンザが流行するのは12月から3月で、その後B型インフルエンザが2月頃から始まり、5月から6月まで続くことがあります。ただし、インフルエンザは、流行する季節を予測できないことで有名です。実際、米国では、今シーズンは予想外のインフルエンザが流行しています。
→①へ続く
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200127-00211742-hbolz-soci&p=1- 0
20/02/02 18:12:07