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- 匿名
- 19/09/19 16:00:53
9/19(木) 9:47
刺殺事件の現場となった仙台東署東仙台交番。事件後、防犯カメラが設置された=仙台市宮城野区
仙台市宮城野区で発生した仙台東署東仙台交番・警察官刺殺事件から19日で1年となるのに合わせ、刺殺された清野裕彰警部補=当時(33)=の妻と父親が心境をまとめた手記を公開した。
事件当日は、清野警部補と妻にとって3回目の結婚記念日だった。妻は「未(いま)だにひょっこり帰ってくるような気持ちになり(中略)ただただ夫、裕彰を返して欲しいです」と記し、警部補の死を受け入れられない胸の内を明かした。
双子の娘は当時1歳半だった。
生前の警部補が懸命に子育てしていた姿を思い出し「きっと良いパパになったんだろうな。悔しくてしかたがありません」と吐露する。
「悲しい、寂しい、会いたいです」と現在の心境を率直な言葉でつづり、最後に再び「裕彰さんを返して欲しいです」と結んだ。
父親は、警部補に最後に会ったのは事件の3日前、敬老の日だったという。
1人暮らしの身を気遣い、別れ際に「健康にくれぐれも気を付けてね。また来るからね」と優しく声を掛けられたのが最後に交わした会話になったという。
警部補の死について「犯人から身を挺(てい)して地域住民を守った。『あいつらしい』とあらためて感じました」と表現する。
加害者側の両親から謝罪や連絡がないことへの不満にも言及した。
文末で「せめて再発防止を、私たちと同じ思いをする人たちがいなくなることを望みます」と強調した。
コメントはA4判の用紙に印字され、弁護士を通じて報道機関に配られた。
【仙台東署東仙台交番・警察官刺殺事件】
2018年9月19日午前4時ごろ、仙台市宮城野区東仙台2丁目の東仙台交番で勤務中だった清野裕彰警部補が、「お金を拾った」と訪ねて来た同市の元大学生の男=当時(21)=に剣鉈(けんなた)で刺され死亡。
男も別の警察官の銃撃で死亡した。
宮城県警は同年11月下旬、殺人などの疑いで男を容疑者死亡のまま書類送検し、仙台地検は送検容疑を全て認定した上で、不起訴処分とした。
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