全身やけどの娘放置で有罪＝母と交際相手に－横浜地裁

9/4(水) 18:05

　全身やけどを負った3歳の娘に治療を受けさせず放置したとして、保護責任者遺棄罪に問われた母親の橋本佳歩被告（22）＝横浜市鶴見区＝と、同居していた交際相手の田中聡被告（21）の判決が4日、横浜地裁であった。

　片山隆夫裁判官は、両被告にそれぞれ懲役2年、執行猶予4年（いずれも求刑懲役2年）を言い渡した。


　2人は起訴内容を認めていた。
片山裁判官は、娘の患部に薬を塗り、食品用ラップを巻いた橋本被告の処置は「適切とは到底言えない」と指摘。

　外出してパチスロに興じた2人を「保護者の自覚に欠け、未熟という他ない」と批判した。
一方、執行猶予とした理由について、2人が相手と一度別れて就業や自立をすると述べたことなどを挙げた。


　判決によると両被告は、橋本被告の娘に医師の治療を受けさせる責任があったのに、3月1～4日ごろ、パチンコ店に行くため娘を自宅に置き去りにした。