- ニュース全般
- 安貞
- 19/07/26 16:06:21
2019年7月26日 14時25分
テレ朝news
[画像] 社長のセクハラを調査したら 解雇された…
龍角散の元社員が社長のセクハラを調査したために解雇されたと訴えました。一方、龍角散側は「社内で影響力を維持するため、セクハラを申告させた」などと反論しました。
真っ向から対立しているのは「喉の薬」で有名な製薬会社「龍角散」と法務担当部長を務めていた50代の女性です。
龍角散・元法務担当部長の女性:「社長室に行きました。(社長から)『セクハラなんてなかったのにセクハラを捏造(ねつぞう)しやがってけしからん』と」
そのセクハラの内容とは…。去年12月、龍角散社内の忘年会での藤井隆太社長のある女性従業員に対しての行動です。
社長の発言(弁護側会見から):「君が大好きなんだよ」「この首筋がゾクゾクするよ」
元法務担当部長の女性は、忘年会に同席した人から社長が女性従業員に抱き付くなどの行為をしたとも聞きました。そして、ヒアリングを行って第三者による相談窓口の設置を検討していたといいます。そんななか、女性は社長に電話で直接、呼び出されます。
龍角散・元法務担当部長の女性:「『自宅待機』だと言われ、携帯電話とパソコンと社員証を取り上げられ、追い立てられるように会社を追い出されました」
女性は今年3月付で解雇されましたが、6月に東京地裁に提訴しました。一方、提訴を受けて龍角散は「当社と利害関係を有しない法律事務所に依頼して調査を行いましたが、セクハラの事実は認められなかったとの報告を受けております」。
25日、この訴訟の第1回口頭弁論が東京地裁で行われました。龍角散側は答弁書のなかで、女性の訴えに激しく反論しています。龍角散は、訴えを起こした女性は姉とともに「社内で社長に勝るとも劣らない実権を有していた」としています。そのうえで、女性らが「経営方針を非難したり、人事に関する権限を背景に従業員に圧力を掛け、社長の信用を失い始めた」ため社内における影響力を失いたくないとの思いから、女性従業員に対して本人の認識とは異なるセクハラの申告をさせて自分たちに有利に利用しようとしたとしています。また、社長のセクハラ発言に関しては「首筋が色っぽい」と発言したことは認めたものの、その他は否定。女性従業員自身もセクハラとは認識していなかったなどとしています。セクハラ調査をしたことによる不当解雇か、「セクハラ捏造」による実権争いか。元法務担当部長の女性の弁護士は龍角散の主張を「事実無根のもの」としています。
- 0 いいね