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夕刊フジ 07/25 17:00配信
子供にも大人にも虫好きは多いが、悪い虫には要注意だ。農作物を食い荒らす外来種のガが日本に初襲来したほか、見た目はキレイだが触ると痛い目に遭う昆虫や命の危険もあるダニもいる。どのような生物が危険なのか、国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇(ごか)公一室長に聞いた。
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農林水産省などによると、イネやトウモロコシに寄生する南米など熱帯地域が原産の「ツマジロクサヨトウ」というガが今月に入って日本で初めて確認され、九州・沖縄の6県に広がっているという。一晩で100キロ飛ぶ移動能力が特徴で、アフリカやアジアでは、幼虫が農作物を食い荒らし、トウモロコシ生産が大きな打撃を受けた。
人に対して直接的な害はないが、経済へのダメージは非常に大きいと五箇氏は語る。 「幼虫が葉っぱを食べてしまうため、防御策として農作物を刈り取らなければならない。現在効果的な農薬がなく、アフリカやインド、中国ですごく広がっている。農水省も対策を急いでいるが、中国で分布しているということは、日本で常に注意が必要ということになる」
触ると危険なのは、真っ赤な体で大きなアゴを持つことから「赤いクワガタ」と呼ばれる大型甲虫「ヒラズゲンセイ」だ。体長2、3センチだが、体内にカンタリジンという成分が含まれており、触れるとかぶれや水ぶくれを引き起こす恐れがある。高知県や徳島県では準絶滅危惧種に指定されるほど珍しく美しいだけに触りたくもなるが、見つけても写真を撮るまででとどめておきたい。
同様にカンタリジンの成分を持つ生物には、“兵隊虫”として知られる「ツマグロカミキリモドキ」もいる。
環境省は『公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル(18年3月改訂)』で人に害のある害虫として「チャドクガ」や「ドクガ」「イラガ」などを挙げているが、前出の五箇氏に、ほかにも注意すべき害虫を聞いた。
「マダニは葉っぱの裏などに隠れているが、知らずに草むらに入ってかまれると、ウイルスに感染する危険性がある。日本でも死亡例があるほど危険なので、外で遊ぶときには防虫スプレーを忘れずに使ってもらいたい」と指摘する。
五箇氏は「知識を持ち、リスクを知った上で楽しく遊んでほしい」と話した。
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