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大統領機の予備機でコカイン輸送 伯軍人、スペインで逮捕
2019年6月26日
空軍機を使って麻薬を運んでいた疑いのあるブラジル空軍の軍曹1人が25日、スペイン・セビリアの空港で現地の警察に逮捕された。
26日付で伝えた伯メディアによると、ブラジル空軍の飛行機がセビリアの空港に着陸した25日午後2時(現地時間)、荷物の中にコカイン39キログラムを所持していたブラジル空軍の軍曹が逮捕された。この空軍機は、28日から大阪で開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加するジャイル・ボルソナロ大統領を運ぶ空軍機の予備機としての任務に就いていた。
ハミルトン・モウラン副大統領はブラジルのラジオ局の取材に対して、「(コカインを所持していた)軍人は(訪日する)大統領の公式代表団のメンバーではなかった。彼はスペインに留まる乗員だった。大統領が搭乗する飛行機があの空港に寄航した時に乗員らが交代するためにスペインに留まる乗員だ」と語った。つまり、日本へ向かう乗員ではなかったということだ。
モウラン副大統領はさらに、事件は調査で明らかにされなければならないとした上で、逮捕された軍曹は「ラバ」の役割を果たした、つまり、麻薬の運び屋だったとの個人的な見方を示した。
逮捕されたブラジル空軍の軍曹は、39キログラムのコカインを37個の包みに分けて荷物の中に所持していた。現地警察の情報筋はスペイン紙「エル・パイス」(El Pais)に対して、コカインは衣服の間に隠すなどの偽装さえされていなかったと明かした。現地警察の広報官は「彼のスーツケースには麻薬しか入っていなかった」と話している。
ブラジル国防省は、事件は現在調査中であり、軍事査問委員会の設置が決定されたとの声明を発表した。
また、ボルソナロ大統領はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で、軍人らは「倫理と道徳の最も高潔な原則の中」で形成された人々であり、「この犯罪への軍人の関与が証明された場合、彼は法に則って裁かれ、有罪となる」などとコメントした。
サンパウロ新聞
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