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ブラジル、大統領同行の軍人が麻薬の密輸未遂で逮捕
2019/6/27 2:56
【サンパウロ=外山尚之】ブラジル政府は、ボルソナロ大統領の外遊に付きそう空軍の軍人がコカイン39キログラムを密輸しようとしたとして、スペイン当局に逮捕されたと発表した。ボルソナロ氏が20カ国・地域首脳会議（G20サミット）に出席するため、日本に向けてブラジルを出発する直前に発覚した。
逮捕された軍人はボルソナロ氏の訪日に先立ち、大統領専用機の予備機で経由地のスペイン南部のセビリアを訪れていた。その際、スーツケースからコカインが発見された。量が多く、麻薬組織の密輸に携わっていた可能性が高いという。ボルソナロ氏はその後、経由地をスペインからポルトガルに変更した。
ブラジルのモウラン副大統領は26日、今回逮捕された軍人はボルソナロ氏の帰路の大統領機に搭乗予定だったと明らかにした。ブラジル空軍は日本経済新聞の取材に対し、この軍人が日本に訪問する予定だったかは「回答できない」とした。
ブラジルでは麻薬の氾濫が社会問題になっている。1月に就任したボルソナロ氏は陸軍出身で、麻薬組織壊滅のために軍の権限を強化する方針を打ち出していた。今回、軍人が組織的な麻薬の密輸に関与している疑惑が浮上し、政策に影響が出る可能性がある。
[画像]25日、首都ブラジリアで訪日のため大統領機に向かうブラジルのボルソナロ大統領（写真中央）＝ロイター
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46628490X20C19A6000000/
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