感情高ぶった教諭、児童突き放す…教卓に顔を打って前歯折れる

感情高ぶった教諭、児童突き放す…前歯折れる
読売新聞オンライン 2019/06/11 15:38


　山口県教育委員会は１０日、児童１人に体罰を加えて前歯を折るけがをさせたとして、
柳井市立柳井南小の男性教諭（４０）を減給１０分の１（１か月）の懲戒処分にした。

　発表によると、男性教諭は平生町立平生小に勤務していた１月２８日の給食の準備時間中、
当時担任していた５年生の学級で、宿題に関して指導していたこの学級の男子児童１人の胸元をつかんで強く揺さぶって突き放した。
男子児童は転倒し、近くにあった教卓で顔を打って前歯が１本折れた。
男子児童はその後、学校を休みがちになり、その傾向は今も続いているという。

　教諭は当時、平生小の校長に「次第に感情が高ぶって、コントロールができなくなった」と説明し、
現在は「児童と保護者に申し訳ない」と話しているという。

　県庁で記者会見して処分を発表した県教委の徳田充教職員課長は「体罰の根絶に向け、研修の工夫や改善を進めたい」と謝罪した。