職場で「ダイエット委員会」に入れらされ、待合室に体重を張り出され女性(30)自殺...

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  • 19/04/23 15:11:38

大阪府内の薬局で勤めていた娘が自殺したのは上司らからのパワーハラスメントなどが原因だとして、遺族が今週にも会社側に損害賠償を求める訴えをおこすことが分かりました。

【津島美希さんの母親・朋子さん(59)】
「明るくてワイワイ騒ぐ子だったのに。1年ちょっとの間で、笑顔も奪われて、心も奪われて、最後は命まで奪われた」

津島美希さん(当時30歳)。
3年前、2人で暮らす母親を残し、自宅で自ら命を絶ちました。

美希さんが働いていたのは、大阪府吹田市の調剤薬局です。2014年に勤め始めてから、次第に笑顔が消えていったといいます。

【母親・朋子さん】
「1か月もしないうちから、ママあそこの会社はブラックやでと言っていた。次々人が辞めていく。怖い人がいるから、みんなその人には逆らえないと」

母親によると、美希さんは職場で「ダイエット委員会」というグループに入れられ自身の体重を待合室に張り出されたほか、社員旅行の幹事を実質1人で任せられ、帰宅時間が夜中の12時を過ぎることもあったといいます。

極度のストレスから入社後1年足らずでうつ病を発症し、休職について会社側と話し合う予定だった日の朝、自ら命を絶ちました。

【母親・朋子さん】
「社長たちの前で(休職について)言うのは、どれだけプレッシャーだったんだろうと。上司との協議の場に立たされる自分より死を選んだ方が楽になると思ったんじゃないか」

母親が労災を申請したところ、労基署は「攻撃的な上司の言動に美希さんは憔悴していた」と認定したものの、心理的な負担は強くなかったとして労災と認めませんでした(遺族は再審査請求中)。

【母親・朋子さん】
「亡くなった者の証拠集めってどれだけ大変か。人一人の命が亡くなるのがどれだけ多くの人を悲しませるのか、(会社側には)わかってほしい」

遺族は会社側が安全配慮を怠ったとして、約8800万円の損害賠償を求める裁判を起こすことを決めました。

美希さんの死後、母親はお墓の代わりにと、桜の木を植えました。

【母親・朋子さん】
「娘の代わりにここで大きく育ってくれたらいつでも会いにこれる。ここにきれいな桜があるよと思い出してくれたらいいなと思って」

会社側は、関西テレビの取材に対し「提訴されていない段階では何も答えられない」としています。

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