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- 延暦
- 19/04/07 16:01:43
夜間定時制の神戸市立楠高校(同市兵庫区)の入試で、定員を下回っていたのにもかかわらず、昨年に引き続き不合格になった重度脳性まひの権田祐也さん(16)=淡路市=が28日、夜間定時制で再募集された兵庫県立湊川高校(同市長田区)に合格した。
権田さんは話すことはできないが、うなずくことで「はい」、首をふることで「いいえ」を意思表示。これまで看護師を配置した地元の小中学校で学んできた。学校見学を重ね、第1志望の楠高校を受験したが、2年にわたり定員内不合格だった。支援団体のメンバーは「障害を理由にした不合格では」と訴えていた。
湊川高校の再募集の試験では問題の読み上げなどの支援を受け、選択問題に取り組んだ。
合格発表の瞬間、集まった支援者らから大きな歓声と拍手が起こり、権田さんも満面の笑み。母の由記子さん(43)は「頑張らせてきたのが酷だったのかと思ったこともあったけれど、本当に良かった」と涙を浮かべた。
重度の障害がある生徒を初めて受け入れる湊川高は「今後、要望を聞きながら、支援体制を整えていく」と話している。
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