- ニュース全般
- 寛喜
- 19/04/02 08:34:37
2019年4月1日 19:57ロイター
東南アジアのイスラム教国ブルネイで3日から、不倫と同性愛行為に投石による死刑を科す刑法が施行される。窃盗罪には手足を切断する罰則も導入される。国際人権団体は「人権侵害だ」と強く批判している。
同国は2014年、東南アジアの国で初めて、厳格なイスラム法を導入した。同性愛行為などをめぐる罰則には国際社会の批判が強く、施行が遅れていた。
新法は、イスラム教徒ではない外国人旅行客であっても対象になる。盗みを犯せば初犯は右手、2度目は左足を切断する罰則が科される。同性間や婚外の性行為は、イスラム教徒が相手であれば、非イスラム教徒も投石による死刑などの罰則の対象になる。
ただ、複数の証人が必要になるなど、立件には厳格な条件があるため、実際どこまでこうした刑罰が実行されるかは不明確だ。
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、同性間の性行為などはそもそも犯罪とされるべきではないとし、「凶悪な罰則をすぐに廃止し、人権を侵害する刑法を改正するべきだ」としている。
米俳優のジョージ・クルーニーさんもオンライン雑誌への寄稿で新刑法を批判。ブルネイの国有企業が所有し、米国や欧州で展開するホテルの利用をボイコットするよう呼びかけた。
ブルネイは1984年に英国から独立したイスラム教国。人口42万人の約8割をイスラム教徒が占める。(シンガポール=守真弓)
- 0 いいね