TBSで｢30年続いた枠｣終了へ

TBSが5日、都内の同局で4月改編説明会を行った。89年から30年にわたり2時間サスペンス枠として放送されてきた「月曜名作劇場」を終了し、4月から2本のバラエティー新番組を放送する。
8時台に「有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議」、9時台に山里亮太MCの「メイドインジャパン！」をそれぞれ編成。月曜9時枠にバラエティー番組が編成されるのは開局以来初めて。TBSが独自に呼称している13歳～59歳のファミリーコア層を強化するため、高齢者層が主な視聴者層である2時間サスペンスは終了することになった。
編成部の石丸彰彦企画総括は「素晴らしい作品の数々はBSの再放送などでも見られており、地上波ではある一定の役割を終えた。次の世代の方々も取り込みたい」とねらいを語った。また「よりエキサイティングなもの、エンタメ性があるものが求められている。シリーズものより、オリジナルにこだわった方がいい」とし、老舗枠に「お疲れさまでした。培ってきたDNAを連ドラに活かすのが我々の使命」と話した。
同枠は50年前の69年に「黒沢明シリーズ」として映画7本を放送したのが始まり。89年まで映画枠として編成され、89年から2時間サスペンス枠となった。「月曜ドラマスペシャル」「月曜ゴールデン」などタイトル変えながら放送を続け「十津川警部シリーズ」「浅見光彦シリーズ」など多くの人気シリーズで知られる。