真田幸村ゆかりの上田城「復元に役立てて」 匿名で10億円寄付

匿名

洋酒

19/02/20 08:23:31

 長野県上田市は、2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の主人公で戦国武将・真田信繁(幸村)ゆかりの上田城の復元に役立ててほしいと、市民1人から昨年12月末に10億円の寄付があったと発表した。市民は匿名を希望しているとして、市は氏名や性別などは明らかにしていないが、櫓(やぐら)の復元を希望しているという。

 上田城は、1583(天正11)年に信繁の父昌幸によって築城された。2年後の第一次上田合戦、1600年の第二次上田合戦で徳川軍を撃退し、難攻不落の城と言われていた。関ケ原の戦いの後、取り壊されたが、仙石忠政が上田城主になり、1626年(寛永3)年から再建工事が行われた。

 市教育委員会生涯学習・文化財課によると、江戸時代に7棟の櫓があったが、明治時代に4棟が失われ、現在は北櫓、南櫓、西櫓しか残っていない。市は4棟の復元を目指し、ふるさと納税で「上田城復元プロジェクト」と名付けて寄付を募っていた。市民は昨年12月、市教委を訪れて寄付の意向を伝え、同月末までに振り込んだという。

 櫓を1棟復元するには約5億円がかかるといい、復元に必要な資料や写真も見つかっていないのが現状だ。同課の小林薫課長は「寄付された方の希望に沿うように努力したい」と話し、資料などの提供を呼びかけている。

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