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<旧字体を使え>夫と義父が名付けに文句
19/02/11 11:16:41
◇バブル崩壊が背中を押すも…… 92年発売時の発表文には開発の理由がこう書かれている。「保守的な商品選択傾向、安心ブランドへの寡占化傾向、和食への回帰など時代の流れをとらえた」。当時のバブル崩壊という歴史的な時代の転換期に直面して、ようやく背中を押された格好にもみえる。 だが、「全く新しいタイプのみそ味」をうたった初代みそ味は、「ポーク、チキンが基本の…みそスープ」で、「スクランブルエッグ・キャロットを配し」た。商品名はローマ字の「カップヌードルMISO」で、CMキャラクターは「ソウルの帝王」ジェームス・ブラウン氏。前面には出さなかったが、明らかにカップヌードルらしい洋風テイストだった。 CMも話題になり、まずまずの売れ行きだったともいうが、「MISO」は発売から数年後には生産を終了している。レギュラーでは多くの消費者に支持された「カップヌードルらしさ」が、洋風テイストのみそ味では空回りしてしまった、といえるのかもしれない。 ◇大量の新商品に埋もれた2代目「みそ」 初代発売から14年後の06年11月、2代目となる「カップヌードルみそ」(カップのメイン表記はMISO)が登場する。今度はポトフをイメージするなど、洋風スープであることをはっきりと打ち出した。しかし、これも3年後の09年に生産を終了する。 白澤さんが背景として指摘するのは、自社も含めた他の新商品との競合。00年代はじめごろから、それまで年間数点だった新商品が猛烈に増えだした。消費者の声や、店に鮮度を求める流通側の意向があったためだ。2代目MISOもそれなりに売れたものの、大量の新商品に埋もれる格好になった。 ちなみに現在、日清食品が1年間に発売する新商品は、リニューアルも含めれば350点以上。1日1点近いか、それ以上の数を発売しているという。 ◇高齢化をヒントに、まず「味噌 ミニ」 今回の「味噌」開発につながったのは高齢化。時代の変化がきっかけだったのは初代と同じだ。増えるシニア層では小容量カップの支持が強い。そして、シニア層にフィットする味といえば、みそではないか――。こうして昨年4月に発売されたのが「味噌」の小容量版「カップヌードル 味噌 ミニ」だ。 麦みそをベースに、赤みそ、白みそを加え深みを出したほか、みそ汁の底に残るものの感触をすりゴマで再現するなどこだわった。「日本人が安心して『この味(はみそ)だ』と感じて飲めるよう仕上げています。純粋に和風ではありませんが、従来の洋風スープから、みその感じを強めて、みそ汁やみそラーメンに意識を寄せました」(白澤さん)。 商品名も限定商品を除けばカップヌードルでは使ったことがない漢字を採用した。「味噌 ミニ」の販売は好調で、消費者から通常サイズ化の要望が数多くあり、ミニを通常サイズ化した3代目「カップヌードル 味噌」の今年4月の発売につながった。 ◇圧倒的な定番に挑戦 「味噌」が目指すのはレギュラー、シーフード、カレーの3強とチリトマトの計4種類に並ぶ定番化という。カップ麺は売れ行きが季節に左右されがちだが、定番は年間を通じて大きなぶれがなく、特に3強は店舗カバー率が9割超に上る。一般的にカバー率3割で生産や販売が安定するといわれており、いかに圧倒的な競争力を持つかが分かる。実は2代目の「みそ」も定番を目指したが、志半ばで終わった過去もある。 3代目の戦略の一つが「プラスワン」。最近のカップ麺市場では、おにぎりなど何かと一緒に食べるスタイルが支持されているという。3強と「味噌」それぞれのミニタイプで塩むすびとの相性を調べたところ、ご飯との相性で評価の高いカレーを振り切って味噌がトップだった。味噌ではカップに「おむすびに合うランキング第1位」と表示し購買のきっかけにする。 従来の洋風から和風に近づけると同時に、麺や具材、香り、見栄えなどの「カップヌードルらしさ」にもこだわった。「和風、みそラーメンを意識しましたが、普通のみそラーメンならいくらでもあります。うまく表現できないのですが、『あ、カップヌードルだな』と思ってもらえる『らしさ』は維持しました。最初は難しいですが、近いうちにカバー率5~6割を目指したいと思っています」(白澤さん) いわば「みそらしさ」と「カップヌードルらしさ」のギリギリのバランス。三度目の正直なるか、それとも、二度あることは……となるのか。カップ麺の王者の取り組みが注目される。
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ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.1 主 野菜
19/02/11 11:16:41
◇バブル崩壊が背中を押すも……
92年発売時の発表文には開発の理由がこう書かれている。「保守的な商品選択傾向、安心ブランドへの寡占化傾向、和食への回帰など時代の流れをとらえた」。当時のバブル崩壊という歴史的な時代の転換期に直面して、ようやく背中を押された格好にもみえる。
だが、「全く新しいタイプのみそ味」をうたった初代みそ味は、「ポーク、チキンが基本の…みそスープ」で、「スクランブルエッグ・キャロットを配し」た。商品名はローマ字の「カップヌードルMISO」で、CMキャラクターは「ソウルの帝王」ジェームス・ブラウン氏。前面には出さなかったが、明らかにカップヌードルらしい洋風テイストだった。
CMも話題になり、まずまずの売れ行きだったともいうが、「MISO」は発売から数年後には生産を終了している。レギュラーでは多くの消費者に支持された「カップヌードルらしさ」が、洋風テイストのみそ味では空回りしてしまった、といえるのかもしれない。
◇大量の新商品に埋もれた2代目「みそ」
初代発売から14年後の06年11月、2代目となる「カップヌードルみそ」(カップのメイン表記はMISO)が登場する。今度はポトフをイメージするなど、洋風スープであることをはっきりと打ち出した。しかし、これも3年後の09年に生産を終了する。
白澤さんが背景として指摘するのは、自社も含めた他の新商品との競合。00年代はじめごろから、それまで年間数点だった新商品が猛烈に増えだした。消費者の声や、店に鮮度を求める流通側の意向があったためだ。2代目MISOもそれなりに売れたものの、大量の新商品に埋もれる格好になった。
ちなみに現在、日清食品が1年間に発売する新商品は、リニューアルも含めれば350点以上。1日1点近いか、それ以上の数を発売しているという。
◇高齢化をヒントに、まず「味噌 ミニ」
今回の「味噌」開発につながったのは高齢化。時代の変化がきっかけだったのは初代と同じだ。増えるシニア層では小容量カップの支持が強い。そして、シニア層にフィットする味といえば、みそではないか――。こうして昨年4月に発売されたのが「味噌」の小容量版「カップヌードル 味噌 ミニ」だ。
麦みそをベースに、赤みそ、白みそを加え深みを出したほか、みそ汁の底に残るものの感触をすりゴマで再現するなどこだわった。「日本人が安心して『この味(はみそ)だ』と感じて飲めるよう仕上げています。純粋に和風ではありませんが、従来の洋風スープから、みその感じを強めて、みそ汁やみそラーメンに意識を寄せました」(白澤さん)。
商品名も限定商品を除けばカップヌードルでは使ったことがない漢字を採用した。「味噌 ミニ」の販売は好調で、消費者から通常サイズ化の要望が数多くあり、ミニを通常サイズ化した3代目「カップヌードル 味噌」の今年4月の発売につながった。
◇圧倒的な定番に挑戦
「味噌」が目指すのはレギュラー、シーフード、カレーの3強とチリトマトの計4種類に並ぶ定番化という。カップ麺は売れ行きが季節に左右されがちだが、定番は年間を通じて大きなぶれがなく、特に3強は店舗カバー率が9割超に上る。一般的にカバー率3割で生産や販売が安定するといわれており、いかに圧倒的な競争力を持つかが分かる。実は2代目の「みそ」も定番を目指したが、志半ばで終わった過去もある。
3代目の戦略の一つが「プラスワン」。最近のカップ麺市場では、おにぎりなど何かと一緒に食べるスタイルが支持されているという。3強と「味噌」それぞれのミニタイプで塩むすびとの相性を調べたところ、ご飯との相性で評価の高いカレーを振り切って味噌がトップだった。味噌ではカップに「おむすびに合うランキング第1位」と表示し購買のきっかけにする。
従来の洋風から和風に近づけると同時に、麺や具材、香り、見栄えなどの「カップヌードルらしさ」にもこだわった。「和風、みそラーメンを意識しましたが、普通のみそラーメンならいくらでもあります。うまく表現できないのですが、『あ、カップヌードルだな』と思ってもらえる『らしさ』は維持しました。最初は難しいですが、近いうちにカバー率5~6割を目指したいと思っています」(白澤さん)
いわば「みそらしさ」と「カップヌードルらしさ」のギリギリのバランス。三度目の正直なるか、それとも、二度あることは……となるのか。カップ麺の王者の取り組みが注目される。
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