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- 19/01/27 09:40:54
元夫から耳を疑うような仕打ちを受けた彼女が告白します(写真:bymuratdeniz/iStock)
単純計算すると3組に1組の夫婦が離婚している日本。そこに至るまでの理由は多種多様だ。そもそも1組の男女が、どこでどうすれ違い、別れを選んだのか。それを選択した一人ひとりの人生をピックアップする本連載の第8回。
■営業トップのキャリアウーマンから主婦に
大阪府に住む、片岡裕子さん(48歳・仮名)は、38歳の時に5歳年下の夫のモラハラ(モラルハラスメント)によって離婚、8年間の結婚生活に終止符を打った。
モラハラ夫と離婚するまでに1人の女性がたどった、あまりに険しすぎる結婚生活を追った。
裕子さんは結婚前に、不動産会社の営業職として働いていた。営業成績は会社でも、トップクラス。そこに、後輩として入社してきたのが元夫の浩二さん(仮名)だった。浩二さんは、裕子さんの秘書として働くことになった。女性の上司と男性の部下の関係である。
浩二さんとは、趣味のスポーツの話ですぐに意気投合した。裕子さんからすると、忠誠心も人一倍高くて、かわいい後輩というイメージだった。仕事で朝から晩まで一緒にいたことから、自然な成り行きで付き合い、結婚することになった。
「周りには『あいつは性格が悪いから、無理や。やめとけ』『あんなのあかんあかん』と言われました。だけど私の中では31歳という年齢的な焦りもあり、早く結婚しなきゃと思って、電車に行き先もわからず飛び乗るように、結婚してしまったんです」
思えば、付き合っているときから、モラハラの片鱗はあった。
それは、裕子さんが、浩二さんの両親の家に初めてあいさつに行ったときのことだった。
「『うちのおふくろ、めちゃいい人やねん。絶対気に入ってくれるわ』と彼は言ってました。だけど家に行ったら、『うちの序列を言っとくけど、オヤジが1番で、2番が俺で、姉キが3番で、そん次がポチ(犬)で、いちばん下がお袋やから。それはよく覚えといてくれ』と言うんです。本心でそんなこと言うわけがない、絶対悪い冗談だと思っていました。だけど、今思うと、元夫は本気でそう言っていたんですよ」
結婚してからしばらくして妊娠が判明、当時は共働きだったが、流産する恐れがあったため、裕子さんはそのまま職場を退職することになった。
元夫のモラハラが徐々にエスカレートしていったのは、結婚して約5年が経った頃だった。長男、長女に恵まれ、子どもたちが4歳と2歳になり子育てに追われ始めた時期だ。それまでは元夫から無視されることなどは日常茶飯事だったが、その頃から、浩二さんは裕子さんに禁止事項を作るようになった。
外出禁止、携帯電話の禁止、外食の禁止、実家に帰省を禁止、友達との面会禁止……。さらに、浩二さんに話しかけるのも、夫の1メートル以内に入るのも禁止という。接見禁止ならぬ、接近禁止命令が出たのだ。
さすがに、ご飯を食べているときぐらいは話しかけてもいいだろうと思って「あのね、今日さぁ」と浩二さんに話そうとすると、目の前を手で遮ってくる。
「なに?」と聞くと、「食事中の会話禁止。今日から禁止だから。せっかく帰ってこれからメシってときなのに、お前に話しかけられると飯の味わからんやんけ」と言い放った。
■理不尽な元夫に従い続けた結果、PTSDに
「今思うと信じられないんですが、『それもそうかも』と、自分を納得させちゃうんです。なぜだか、そういうネガティブな思考になる。新聞を読んでいるときだったらいいかなと話しかけたら『新聞の意味がわからなくなるやんけ』と。ゲームしているときは、『俺今、ゲーム集中してやってるんや。これがストレスの解消法なんや。話しかけてくんな』とコントローラーを投げつけられました」
「ゲームぐらいでそんなキレなくていいやん」と戸惑っていると、
「ゲームぐらいってなんや。これがあるから明日の仕事できて、お前も食えていけるんや! お前、俺の代わりに仕事してきてくれるんか! 明日から仕事してこい! お前やったら俺より稼いでくるやろ。明日から俺仕事やめたるわ!」と怒鳴り始めた。
>>1に続きはるから待って
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