38歳 結婚8年で受けた暴挙 へのコメント(No.1

  • No.1 趣味の合わない雑貨

    19/01/27 09:45:53

    続き
     「私、子どもおるからできへん。そこまで言うんやったら、しゃべらんわ」と裕子さんが最終的には折れるしかなくなるのだ。
     浩二さんが唯一許してくれたのは煙草を吸っているときだけだった。それでも、突然、煙を消されて「以上!」と話を中断されてしまう。

     接近禁止命令が出たときは、裕子さんの体にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が出始めていた。

     「元夫がそばにいると、震えが止まらなくて体がしびれるんです。元夫が帰ってくる時間が近づくと、心臓がドキドキ高鳴って止まりそうになる。土日は胃薬をつねに飲んでいて、飲まないと食べ物を戻してしまうようになってしまいました」
     裕子さんは、かつて不動産の営業職として、バリバリ働いてきた。仕事においては、つらいこともあったが、そんな中でも輝かしい営業成績を上げてきたし、他人に比べて精神的に強いほうだと思っていた。

     裕子さんは、自分はどうなってしまったんだろうと思って、不思議で仕方なかった。

     浩二さんに「あなた、私が1メートル以内に近づかなかったらうれしいの?」と尋ねると「あぁ、うれしいわ。ぜひそうしてくれ。そばに寄らんといてくれ」と言われた。夫と口もきけないし、そばにも寄ることもできない。そのため、廊下ですれ違うときは、壁を這うようにして離れた。裕子さんはそんな浩二さんの理不尽な命令を着実に守り続けた。
     しかし、精神的な限界を感じて、「こんな生活が本当にいいの?」と尋ねると、「めちゃくちゃ、快適やったわ」と、浩二さんはにこやかな笑顔を見せた。それは約3年ぶりに見た夫の笑顔だった。

    ■ついに「奴隷」と呼ばれ

     「私ってこんなに嫌がられてるんだ」と思った瞬間に、裕子さんの中で何かが壊れた。ソファに横になって動けなくなり、家事も手がつかなくなった。

     「お前のそばにいると空気が薄くなる」

     「お前が奴隷になってくれへんかったら、俺、王様になられへんやないか」
     浩二さんは何度も、『奴隷』という言葉を口にした。

     「待って!  私ら夫婦やんか。なんで王様と奴隷なわけ?  私、奴隷になるために結婚したわけじゃない」

     裕子さんが反論すると、「奥さんが奴隷でいてくれへんかったら、俺は王様でいられへん。王様でおられへんかったら、外で辛いことがあっても乗り越えられへん」

     と怒鳴り散らした。浩二さんにとっては奴隷だから、王様の言うことを聞くのが当然で、ルールを守るのも当然という態度だった。
     「『給仕せえ、給仕せえ』ってウエイターみたいにこき使われるんです。そのうち、『お前に話しかけるのが、もったいないから、こうやって手で合図したらお茶。これはスプーン。これはフォーク』ってその都度、合図をするようになってきた。


    まだ続く

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