グリコ「キスミント」販売終了へ 若者中心にガム離れ

10.04 15:40読売新聞
江崎グリコは、1987年発売のガム「キスミント」の販売を打ち切ります。すでに生産は終了しており、在庫がなくなり次第、店頭から姿を消します。清涼感のあるタブレット(錠剤)菓子などに押されてガム市場が縮小するなか、販売の回復は困難だと判断しました。

キスミントを製造していた佐賀市の工場は2018年末に閉鎖します。別ブランドの機能性ガム「ポスカ」は他社に生産委託し販売を続けますが、ガムの自社生産からは撤退することになります。

キスミントは子ども向けが中心だった江崎グリコが中高生などの需要を狙って発売。唾液の分泌を促して口内が潤う独自の配合や、薄いカード形ケースなどが話題になり、ロングセラー商品となりました。

しかし、かんだ後に捨てる手間などが敬遠され、近年は若者を中心に「ガム離れ」が進んでいます。日本チューインガム協会によると、国内の17年のガム販売額は1005億円でピーク時の04年(1881億円)の半分近くまで縮小しました。