ＴＶ台に閉じ込められ４歳死亡、父を逮捕監禁致死で起訴

　北九州市小倉北区で５月、テレビ台の引き出しに閉じ込められた４歳の男児が死亡した事件で、福岡地検小倉支部は９日、父親で配管工の納富駿太容疑者（２７）を逮捕監禁致死の罪で起訴した。納富容疑者は福岡県警に殺人容疑で逮捕されたが、殺意は否認していた。同支部は「犯行の経過からは、殺意の認定は難しかった」と説明している。

　起訴状によると、納富容疑者は５月１１日、小倉北区砂津３丁目の自宅で、息子の優斗ちゃんが入っていたテレビ台の引き出しを奥に押し込んで身動きがとれない状態にし、低酸素脳症で死亡させたとされる。押し込む前、優斗ちゃんはテレビ台の外に出ていた引き出しの中で、手足を折り曲げて寝ていたという。

　また、今年２月に娘（３）に高温の液体をかけて２週間のやけどを負わせたとして傷害の疑いで逮捕された妻（２５）については、９日付で不起訴処分にした。同支部は「起訴するに足りる十分な証拠を得られなかった」としている。