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<嫁の好き嫌い>お正月集まる時のメニュー
18/02/02 19:54:41
◆問題は濃度である 今回の事故は流出量は多いのですが、日本列島から距離がある上に、揮発性のコンデンセートが一月以上海水中にとどまる確率は低いため、本州沿岸まで到達するころには濃度は相当低くなっているでしょう。東日本大震災では、流出重油の量が46000KLを超えたと試算されています(http://www.pari.go.jp/unit/ydaku/research/dp3.html)。流出量は、今回の事故の半分以下なのですが、海岸付近から高濃度のまま流出したことを考えると、今回の事故の比ではないインパクトが三陸沿岸部ではあったはずです。では、東北の海は死んでしまったかというとそうではありません。先に示した海流の図を見て、原発事故の後にSNS等で盛んに拡散されたシミュレーションの図を思い浮かべた方も多いでしょう。実際に福島原発の放射性物質は太平洋を横断して米国にも達しましたが、米国での影響は軽微でした。汚染物質が流れて来るか来ないかではなく、問題は濃度なのです。 [画像] 以上の情報を整理すると、今回の事故の影響は短期的・局所的だろうと考えることができます。「日本の海は終わった」というような終末的な事態にはなりません。一方で、「コンデンセートは揮発性なので影響がない」というわけではありません。これだけ大規模な事故が起こったのだから、短期的・局所的な影響はあるでしょう。ただ、これほど大量にコンデンセートが流出した前例がないので、専門家にも何が起こるかよく分からないのです。 この事故との因果関係は不明ですが、すでに十島村の宝島に油のようなものが漂着しているようです。 KTS鹿児島テレビ 【動画】十島村の宝島に油のようなものが漂着(http://news.ktstv.net/e73713.html) 鹿児島海上保安部が漂着物の成分を鑑定しているようですが、その情報はきちんと公開されるのでしょうか。タンカーからは燃料の重油も流出したはずなので、その一部が流れ着いたのかもしれませんね。いずれにせよ短期的・局所的な影響を評価するための、現場付近でのサンプル調査とモニタリングが急務です。 ◆日本主導の調査が必要 生態系への影響以上に心配なのが、日本国内の動きの無さです。この事故は世界的な関心事となっています。日本のEEZで起こった事故で、日本への影響が懸念されています。なぜ、国の主導できちんとした現場調査をして、これまでにわかっている情報を整理してプレスリリースしないのでしょうか。Natureの記事でも、事故の影響を評価しているのは、英国と中国の研究グループで、日本のプレゼンスがゼロです。この海域のシミュレーションをできる人間は、日本国内にいくらでもいます。出来ないのではなく、やらないのです。コンデンセートの大規模流出事故は世界で初めてで、専門家も影響を予測し切れていません。日本主導で国際的な調査チームをつくり、そのデータを他国と共有すべきでしょう。 【勝川俊雄】 東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事 昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。 https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20180202-00081143/
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ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.3 主 はんぺん
18/02/02 19:54:41
◆問題は濃度である
今回の事故は流出量は多いのですが、日本列島から距離がある上に、揮発性のコンデンセートが一月以上海水中にとどまる確率は低いため、本州沿岸まで到達するころには濃度は相当低くなっているでしょう。東日本大震災では、流出重油の量が46000KLを超えたと試算されています(http://www.pari.go.jp/unit/ydaku/research/dp3.html)。流出量は、今回の事故の半分以下なのですが、海岸付近から高濃度のまま流出したことを考えると、今回の事故の比ではないインパクトが三陸沿岸部ではあったはずです。では、東北の海は死んでしまったかというとそうではありません。先に示した海流の図を見て、原発事故の後にSNS等で盛んに拡散されたシミュレーションの図を思い浮かべた方も多いでしょう。実際に福島原発の放射性物質は太平洋を横断して米国にも達しましたが、米国での影響は軽微でした。汚染物質が流れて来るか来ないかではなく、問題は濃度なのです。
[画像]
以上の情報を整理すると、今回の事故の影響は短期的・局所的だろうと考えることができます。「日本の海は終わった」というような終末的な事態にはなりません。一方で、「コンデンセートは揮発性なので影響がない」というわけではありません。これだけ大規模な事故が起こったのだから、短期的・局所的な影響はあるでしょう。ただ、これほど大量にコンデンセートが流出した前例がないので、専門家にも何が起こるかよく分からないのです。
この事故との因果関係は不明ですが、すでに十島村の宝島に油のようなものが漂着しているようです。
KTS鹿児島テレビ 【動画】十島村の宝島に油のようなものが漂着(http://news.ktstv.net/e73713.html)
鹿児島海上保安部が漂着物の成分を鑑定しているようですが、その情報はきちんと公開されるのでしょうか。タンカーからは燃料の重油も流出したはずなので、その一部が流れ着いたのかもしれませんね。いずれにせよ短期的・局所的な影響を評価するための、現場付近でのサンプル調査とモニタリングが急務です。
◆日本主導の調査が必要
生態系への影響以上に心配なのが、日本国内の動きの無さです。この事故は世界的な関心事となっています。日本のEEZで起こった事故で、日本への影響が懸念されています。なぜ、国の主導できちんとした現場調査をして、これまでにわかっている情報を整理してプレスリリースしないのでしょうか。Natureの記事でも、事故の影響を評価しているのは、英国と中国の研究グループで、日本のプレゼンスがゼロです。この海域のシミュレーションをできる人間は、日本国内にいくらでもいます。出来ないのではなく、やらないのです。コンデンセートの大規模流出事故は世界で初めてで、専門家も影響を予測し切れていません。日本主導で国際的な調査チームをつくり、そのデータを他国と共有すべきでしょう。
【勝川俊雄】
東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事
昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。
https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20180202-00081143/
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