「ウチは貧乏だから…」幼少期に培われた金銭感覚に感謝する日

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  • 17/12/18 11:41:41


12/16(土) 16:00配信

マネーポストWEB


「私にはあまり物欲がない」という中川淳一郎氏の仕事部屋


 年収1000万円の人と年収400万円の人の貯蓄額がそれほど変わらないといった話もあるが、それは前者がお金を使い過ぎているからといった側面もあるだろう。収入というものは、社会情勢や自身の健康状態によって変わるもの。「ならば、物欲の少ない人生を送ればいい」と考えるのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏はそこに小さい頃の親の教育が重要だと考える。
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 44歳になりました。あんまり物欲がありません。私は経営者ではありますが、今使っている机は写真の通り、弊社の従業員・Y嬢の父親が過去に使っていた棚の上に板を乗っけただけのものです。洋服にしても、ユニクロの白いYシャツと、タイで買った400円の黒いジーンズと4万7800円の黒いジャケット(長く使うものだから、これだけはいいものを買いました)しか着ません。鉄道網が発展している東京に住んでいるので、車がなくても不便はありませんし、いい家に住みたいという願望もありません。
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 欲望レベルが本当に低くて良かったとつくづく思います。もしも欲望のレベルが高かったら、今ほど貯金はないでしょうし、日々新しい商品の情報に目を向け、Facebookで「iPhone X買った!」「ベンツSクラス納車なう」などと自慢しなくては気が済まないような人生を送っていたことでしょう。
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 この低い欲望レベルはいかにして培われたのかといえば、親の教育としか思えないんですよね……。賛否両論はあるかと思いますが、幼少期より私の母親は「我が家は貧乏だ」と強調してきました。
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 父親は「三流会社」に勤めるダメサラリーマンで給料が安く、麻雀ばかりやっているために無駄なカネを使っている、と言われていました。さらには「国分寺大学」なるバカ大学出身のため、出世の道もないので我が家にはお金がない、ということを言っていたのです。父親は海外赴任を長きにわたってしていたため、直接話を聞く機会がほとんどなかったので、母親は我々姉弟を騙しやすかったのかもしれません。何しろ口裏合わせも必要なく、彼女が考えたストーリーだけを伝えればいいのですから。

>>1

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171216-00000003-moneypost-bus_all

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    • 17/12/18 11:42:25




     実際のところ麻雀の部分はさておき、他は嘘だったのですが、私は小さいながらも「オレと姉は他の家の子供とは違い、新しいおもちゃをねだったり、年末のスキー旅行に連れていってもらうよう頼んではいけない」という感覚を抱くようになりました。お風呂の水を入れているのを忘れた時は「水道代を少しでも回収しなくちゃ……」とばかりに湯船の水面に口をつけ、水をゴクゴクと飲みました。完全に「我が家は貧乏」という洗脳をされてしまっていたのです。
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    10歳の段階で「抑えられた物欲」

     だからといって母親は一切のお金を使わせないということではなく、小学校に年1回やってくるチャリティーの面もある文具の共同購入の時は、必要なものをたくさん買ってくれました。ひもじい思いをしたこともありません。年に1回は九州の祖父母の家に帰省させてもらいました。今考えると親子3人で飛行機、新幹線、ブルートレインに乗るのは相当なお金がかかったことと思います。しかし、必ず九州には連れていってくれた。
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     小学校4年生になった秋、父親が海外赴任から帰国すると突然彼は「今から家を見に行く」と言いました。当時、我が家は社宅住まいだったのですが、明確に友人の間では「持ち家」と「賃貸/社宅」の間にはヒエラルキー的なものがありました。持ち家に住んでいると「○○の家は金持ちだ!」ということになっていたのです。「お前ん家は賃貸かよ」とバカにする持ち家暮らしの同級生もいました。
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     それなのに当時38歳だった父は、家を買うと言い出したのです。当時「家を買う」ということは相当なお大尽にしかできないと思っていたのに、まさか父がそんなことを言い出すとは! その時に「ウチはそこまで貧乏ではないんだな」ということは理解したのですが、長年の「貧乏教育」により、10歳の段階で「抑えられた物欲」は身についていたのでしょう。
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     以後、周囲の友人が新しいファミコンのカセットを買ってもらったり、クリスマスと誕生日におもちゃを買ってもらうのを横目に見ながらも、プレゼントを要求することは特にありませんでした。今でもキャバクラに行くこともなければ、高価な文具や時計、靴、スーツを買いたいとも思いません。
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    「いい年してロクなものを持ってないな、お前」などと言われることもないですし、幼少期に身につけた「低物欲マインド」を今でも保てていることについては、本当に感謝しています。さて、私の母のような教育をお子さんにすることを勧めているわけではないのですが、私自身は母親による「ウチは貧乏」の押しつけには今は本当に感謝しています。ローンとか借金をする意味が一切分からず、ATMの残額を気にすることのない人生を送れているのですから。

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