国会議員の出産・育児はいけないことなの?…産婦人科医 宋 美玄

匿名

バリそば

17/07/21 15:46:23

 7月16日からの3日間、横浜で「日本周産期・新生児医学会学術集会」が開催され、私も参加してきました。

 集会の初日、芥川賞作家の川上未映子さんが「健やかな妊娠、出産、育児は、どうすれば可能なのか」をテーマに講演し、「育児に対する当事者意識を促すために、産院では父親にも予防接種のスケジュールなどを指導してほしい」と訴えました。川上さんとは雑誌の企画で対談して以来友達なのですが、講演後にお会いしたら「会場の反応がとても温かかった」と話していました。私自身も彼女の一言一句に共感してしまいました。
「仕事と育児」「キャリアと出産」の両立に必要なことは

 女性国会議員の妊娠や育児が話題になっています。6月には金子恵美衆院議員が子供を公用車で保育所に送迎していることが週刊誌にスキャンダルとして書かれ、賛否両論が巻き起こりましたが、金子議員は「公用車では保育所の送迎はしない」と答える結果となりました。また、7月には鈴木貴子衆院議員が妊娠を報告したところ、「任期中に妊娠するのは職務放棄」という意見が出ているとのことです。

 保育園への子供の送迎は公務のために必要なことですから、それをスキャンダルとして扱う週刊誌には強い違和感を覚えます。そもそも、国会議員らの飲食店での接待が経費として認められているのに、保育園やベビーシッター代は認められないこと自体がおかしいです。国会議員にとっても、「育児と仕事の両立」との発想が抜けているのです。全国の子を持つ労働者のためにも、金子議員には毅然とした態度で公用車での送迎を続けてほしかったです。

 一方、鈴木議員については、任期中の妊娠が職務放棄とされるならば、国会議員としてキャリアを積みながらの出産はできなくなってしまいます。これは女性が国会に参加することの大きな妨げになります。ただでさえ国際的にみて女性の国会議員が少ないのです。

 以前、この日本周産期・新生児医学会で橋本聖子参院議員が講演されたお話が強く印象に残っています。橋本議員が産後1週間で仕事に復帰したところ、全国の女性から「産後にもっとゆっくり休んでほしかった」と言われたそうなのです。「橋本議員は1週間で復帰したのだから、お前も長く休まなくていいはずだ」とのへ理屈に結び付けられそうだからです。

 国会議員は国民の代表なのですから、誰もが「仕事と育児」「キャリアと出産」を両立できるように堂々としていただきたいと私は思います。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6247730

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