• No.1 せち焼き

    17/05/24 10:03:01

    今回の調査では、「一般的にどこの家庭でもやっている家の仕事30項目」について、「家事と思うか」を妻と夫に聞いている。30項目のうち、妻の方が家事だと認識している割合が高い項目は18項目あり、一部を除いて妻と夫の認識差が大きい傾向が見られた(画像1)。一方、夫の方が家事だと認識している割合が高い項目は11項目あったが、妻と夫の認識差はそれほど大きくなかった。

    10ポイント以上の認識差がある項目を見ると、「トイレットペーパーがなくなった時に、買いに行く」(妻83.0%、夫67.3%)、「靴を磨く」(妻57.7%、夫46.0%)、「町内やマンションの会合に出席する」(妻56.7%、夫46.7%)が挙がった。ほかにも、「食事の献立を考える」、「飲みっぱなしのグラスを片付ける」、「調味料を補充・交換する」、「食べ残しの食品を冷蔵庫にしまう」、「新聞・雑誌などをまとめて捨てる」でも8ポイント以上の差が見られ、妻と夫で家事の範囲に認識の差があることが分かった。

    ■家事だと認識しているけど、妻任せ、夫はやっていない家の仕事がたくさん!

    では、実際に自分がその仕事をやっているから、家事と認識しているという関係があるのだろうか?結果を見ると、そういうわけでもないようだ。

    夫の方が実際にやっている割合が高い項目は、30項目のうち「家電製品の選定・購入・設置する」、「朝刊・夕刊を取りに行く」、「古くなった照明の交換」、「靴を磨く」の4項目しかない。残りの26項目は妻の方がやっている割合が高く、家事の9割を妻が負担しているようだ。が、「靴を磨く」は、妻の方が家事と認識しているにもかかわらず、夫の方が実行している(妻39.7%、夫48.7%)項目だ。

    そこで筆者は、実際の作業が妻に偏っている項目に着目してみた。
    「食事の献立を考える」(妻97.7%、夫36.7%)
    「調味料を補充・交換する」(妻96.3%、夫54.0%)
    「手洗い場のタオルを取り替える」(妻95.7%、夫58.0%)
    「アイロン掛けをする」(妻67.0%、夫30.3%)
    などは、家事が妻に偏っている典型的な項目だ。

    妻の方が家事という認識が高いのに、夫は妻の仕事と思っているか、その仕事に気づかないで過ごしているといった事態があるのかもしれない。

    大和ハウス工業では、夫の家事の認識と実行の落差、つまり「分かっちゃいるけどやっていない」項目に着目している。
    夫の認識と実行の落差が大きい項目として、
    「アイロン掛けをする」(認識86.3%、実行30.3%)
    「食事の献立を考える」(認識84.3%、実行36.7%)
    「クリーニングに出す、取りに行く」(認識61.3%、実行47.0%)
    「手洗い場のタオルを取り替える」(認識74.3%、実行58.0%)
    「調味料を補充・交換する」(認識79.3%、実行54.0%)
    「子どもの送り迎えをする」(認識76.3%、実行57.0%)
    などを挙げている。

    時間やタイミングなどでやるのが難しい、あるいはその必要性に気づかないなどの理由で、夫が「家事だと分かっちゃいるけどやっていない」ものが生じてしまうのだろう。

    調査結果を見ると、筆者の印象では、夫は一時完結型、つまり作業した結果が出やすい家事を実行する傾向があり、妻は継続的な家事、日ごろから注意してその場その場で対応していく家事を実行している傾向があると感じた。

    注意していないと見落としがちだけど、やらなければならない家事=「名もなき家事」の負担が、妻側に偏っていることが、調査結果の差として表面化しているようだ。

    もちろん、家庭ごとに妻と夫の家事にかけられる時間や得意分野など、いろいろと事情が異なるだろう。しかし、家事と考えられる家の仕事を洗い出して、互いの得意分野など負担感がない家事分担をしたり、やったことを互いに認め合うことができれば、家庭内の家事ストレスが減っていくはずだ。

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