＜お手柄＞６歳女児が目撃通報　転落の高齢女性を救助

岡山県は６日、倉敷市で高齢女性が水路に転落した事故の目撃情報をすぐに伝えて素早い救助につなげたとして、この春に小学校へ入学する同市玉島長尾の小原柚月（ゆづき）さん（６）に「県わかば賞」を贈った。

　柚月さんの母妙華（たえか）さん（３２）によると、柚月さんが３月中旬、自宅駐車場で遊んでいたところ、目の前の水路（幅・深さ約１.５メートル）に８０歳代の女性が自転車ごと転落するのを目撃した。柚月さんから「人が落ちた」と伝えられた妙華さんが行ってみると、女性が水路にうずくまっており、近所の人たちと一緒に助け上げた。女性は足を骨折しており、救急車で病院に搬送された。

　柚月さんはこの日、倉敷市玉島支所を訪れ、やや緊張気味に賞状と記念品を受け取った。転落を目撃した時のことを聞かれ「びっくり」と話し、妙華さんが「これからも困っている人を見たら助けようね」と話しかけると、「うん」とうなずいていた。

　わかば賞は１８歳以下が対象で、青少年の模範となる行為をたたえるもの。就学前の子どもが救助に関して受賞するのは珍しいという。県南にはガードなどのない水路が多く、高齢者の転落事故が近年多発している。【小林一彦】

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