【北朝鮮】金正恩氏がファースト写真集を出版

匿名

今年こそは

17/01/18 16:07:30

金正恩氏「ファースト写真集」に見える「大きな勘違い」


金正恩党委員長の「ファースト写真集」が発刊されていた。北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖平統)が運営する対南宣伝サイト「わが民族同士」のグラビアコーナーに「人民の偉大な空」というタイトルの金正恩氏の写真集(PDFファイル)がアップされた。(リンク先:朝鮮語原文 http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=photobook

■自分のヘンな写真も

金正恩氏は、国営メディアに動画や写真を公開して様々なことをアピールしてきた。例えば一昨年5月にスッポン工場を現地指導した際には、工場の管理不行き届きに激怒。カメラが回っているのも構わず怒り狂った。後にわかったことだが、同工場の責任者は銃殺された。これは「例え幹部であろうとミスを許さず、刃向かうことは許さない」という意図が込められている。

(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】http://dailynkjp.com/archives/289?ky=blgs0117u

一方、今回の写真集ではあくまでも「人民愛」をアピールしている。北朝鮮の平壌出版社が発刊した金正恩「ファースト写真集」は全171ページ。金正恩氏が最高指導者に就任して以来の5年間を振り返る体になっており、冒頭には次のような紹介文がある。


なぜこんなにお優しいのだろうか、情に溢れた温かい微笑み

なぜこんなに燃えていらっしゃるのだろうか、愛に燃える胸

あー、人民のために歩む道で、笑みも涙も溢れる

なぜだか惹かれる その熱き心に

出典:「人民の偉大な空」より


今回の写真集の発刊の裏には、金正恩氏や北朝鮮指導層の様々な思惑があるだろうが、何よりも金正恩氏の自尊心の強さがなせるわざと筆者は見る。なぜなら、ここ最近の北朝鮮メディアをつぶさに見ていると、かつてはあり得なかったような金正恩氏の写真が公開されているからだ。


■「朴大統領暗殺作戦」も公開

金正恩氏がある工場を現地指導した際、彼の頭の上に小人が乗っかっているような奇妙な写真が労働新聞に掲載されたことがある。こうした写真をセレクトして公式メディアに載せる判断を下せるのは、正恩氏本人以外にあり得ない。つまり、ヘンな写真の掲載には正恩氏の何らかの意図が込められているのだ。

(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか http://dailynkjp.com/archives/1163?ky=blgs0117u

一方、金正恩氏のメディア戦略は、自身をアピールするだけではない。昨年末には、「朴槿恵暗殺作戦」ともいえる特殊作戦を国営メディアを通じて大々的に宣伝した。「崔順実ゲート」をめぐって窮地に陥る朴槿恵氏と、次期政権にプレッシャーをかける目的があったようだ。

(参考記事:金正恩氏「朴槿恵暗殺」特殊作戦を公開 http://dailynkjp.com/archives/1813?ky=blgs0117u

北朝鮮は、金日成主席から金正日総書記、そして金正恩氏と続く金氏一家の個人崇拝を国体維持のバックボーンとしていることから、今回の金正恩「ファースト写真集」の発刊もさもありなんだが、意外なことにデイリーNKジャパンや本欄で紹介する写真の多くが、セレクトされている。つまり、正恩氏とデイリーNKジャパンが「これはいい」と思う写真がおおよそ同じだということになる。

これまで、表情豊かな金正恩氏の写真を紹介すると、なぜか「最高尊厳を冒とくするな!」という批判を受けることも少なくなかったが、正恩氏自身は自分の写真を紹介してもらい、実は喜んでいるのかもしれないのだ。そして、どうも金正恩氏は自分がフォトジェニックな指導者と思い込んでいるようだ。

もちろん、世界はそうは見ていない。ミサイルが発射される場面を見て大はしゃぎする。朝鮮半島の文化では原則的にしてはならないことなのに、目上の人の前で平気でタバコを吸う。老幹部の前で無理をして尊大に振る舞う──こうした金正恩氏に対して世界は「若くて未熟で無礼な指導者が虚勢を張っている」と見ている。つまり、正恩氏は大きな勘違いをしていることになる。

※デイリーNKジャパンからの転載

高英起

2017年01月17日 21:11

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

  • No.1 今年こそは

    17/01/18 16:10:10

    金正恩が新作写真集で“ナイスガイ”ぶりをアピール!?「足元はヤギの糞まみれ、BL写真まで……」


     幹部の粛正に次ぐ粛正や、ミサイル発射、核実験といった蛮行を繰り返し、国際的なヒールになっている北朝鮮の金正恩党委員長。だが最近、彼の“ナイスガイ”ぶりをアピールする写真集が平壌国際空港で販売開始された。「圧死するんじゃないか」(北朝鮮ウォッチャー)というほど多数の人民が正恩氏に殺到するシーンをはじめ、女性兵士や老女の顔に急接近したり、子どもたちに手を差し伸べるなど異様なフレンドリーぶり。さらに、ヤギの糞にまみれるといった衝撃シーンの連続だ。

     関係筋から入手したのは、正恩氏の写真集『人民の偉大なる空』(A4判、172ページ)。朝鮮労働党機関紙の労働新聞で公開された現地指導の様子に加え、初公開となる写真が含まれている。注目は、正恩氏の押しくらまんじゅう写真だ。説明文には、平壌市内にある各地の工場を現地指導し「熱狂的な歓呼を受ける、敬愛なる金正恩同志」とあるが、数百人規模という半端ない数の人々に、もみくちゃにされている。

     日本国内で北朝鮮情勢を分析する民間研究員の男性は「金日成、金正日時代には考えられないシーンだ」と目を丸くする。

     最高指導者の写真は「1号写真」と呼ばれ、綿密なセッティングの上で撮影される。この研究員によると、写真に写り込む予定の人民は、思想性や家柄を徹底的に調べ上げられ、当日は風邪などの感染症ではないか検診を受けた上で「全身にスプレーで消毒液をかけられる」(同)という。

    最高指導者の前で失敗や失言は許されず、極度の緊張を強いられるが、「握手すれば、生涯にわたって年金をもらえるという脱北者の証言がある」(同)という。

     一方、実際に写真を見ると、とても全員に年金など与えられないだろうと思われるほど多くの人民が、正恩氏の元に殺到している。また、歓呼の声が大きすぎるのか、正恩氏が人民に顔を近づけて耳を傾けたり、少年兵と見つめ合うといったBLっぽい写真も掲載されている。

     研究者が驚いたのは「東海前線警戒所」という、軍施設に併設されたヤギ小屋を現地指導しているシーン。「正恩氏の足元はヤギの糞だらけ。普通は掃除をするはずなんだが……。人民に接近したり、糞まみれを演出することは、民心に近い指導者像を必死にアピールしようとしている」(同)というのだ。

     写真集でわざわざ「ナイスガイ」をアピールせねばならない背景には、カリスマ性の低下が疑われる。韓国の朴槿恵大統領も窮地に立たされているが、同じ半島の北でも、政権は危うい。


    日刊サイゾー 2016年11月8日 19時00分
    http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161108/Cyzo_201611_bl_3.html

  • No.36 お正月飾り

    17/01/19 09:55:47

    正恩氏の新作写真集は「空」と同化? 「庶民派の元帥様」を有り余るほど掲載


    一部民放テレビで紹介されていた金正恩党委員長の新作写真集「人民の偉大なる空」を、遅ればせながら入手した。

     平壌出版社から今年5月に出版、同時期に開催された第7回朝鮮労働党大会に合わせたモノのようだ。

     「空」の擬人化…って、天国に逝った人みたいな響きだが、写真集は「常に人民が仰ぎ見る元帥様の存在」を表現している。各地の現地指導で人民の輪に入る正恩氏、子供や老婆を抱きしめるシーン-といった心温まる「庶民派の元帥様」のお姿を有り余るほど掲載している。

     平壌国際空港の免税店エリアにある書店で、これ見よがしに平積みとなっていたそうだが、市内の書店にはなかったとか。北朝鮮を訪れるマニアにとって、最後まで気の抜けない仕掛けになっている。 (北朝鮮ウオッチャー、金正太郎)

    2016.10.11

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