【千葉市長選】自民、熊谷氏支援せず　朝鮮学校への補助金支給などの政策面で折り合いつかず へのコメント（No.18）

千葉市　財政難改善のため医療費削減　健康保険料引き上げ

　千葉市の熊谷俊人市長は十日の定例会見で、財政難が続く国民健康保険（国保）の収支改善に向けたアクションプランを公表した。保険料について、年間平均６％引き上げるほか、滞納者への徴収強化などにより、二〇一二～一四年度の三年間で八十九億円の収支改善を目指す。

　市によると、保険料は年間給与収入が三百万円の二人世帯の場合、現行の年二十二万二千八百五十円から
一万二千六百六十円値上げされる。低所得者層には軽減措置もある。滞納者への訪問徴収スタッフを増員し、
徴収率を引き上げる。

　医療費全体の約二割を占める調剤費を抑制するため、一四年度までに安価なジェネリック医薬品（後発医薬品）の利用率を一一年度の２４％から４０％に引き上げ、約六億円の医療費削減を目指す。

　市の国保は加入者の高齢化などにより、一〇年度には累積赤字が百十九億五千万円に膨らんだ。市は一般会計から収支を補填（ほてん）しているが、財政状況は悪化の一途をたどっている。

　熊谷市長は「計画終了後もプランの内容は継続して行っていく」と話している。

（宇田薫）