• No.142 ぽっぽ焼き

    16/08/21 23:13:11

    >>141
    週刊女性

    被害者多数

     「酔いつぶれた妻を介抱しているのかと思っていた」と近所の住人は言う。
    「私ね、何度もあの男が女性を運ぶのを見たけど、毎回グデングデンになった奥さんを介抱しているんだと思っていた。
    だから“ダンナさん気の毒になぁ”って思っていたの」

     “監禁アパート”の隣に住む女性は、そう振り返る。

     見知らぬワンルームで、強面の男がいる……。
    女性は脱出し、近くのコンビニに駆け込んだ。
    店員が振り返る。
    「服や靴、カバンは身につけていて泣き叫ぶとか、ひどく取り乱した様子はありませんでした。
    公衆電話はないかと男性従業員に尋ねました」

     従業員が110番をし、女性に代わった。
    「電話を終えると腰が抜けたかのようにしゃがみ込んでしまって。警察の到着までは店内で保護しました」(店員)

     冒頭の女性が証言する一連の連れ込みケースと、睡眠導入剤が重なる。
    「女の人はベロンベロンなのか、眠っているのか、具合が悪いのか……。
    “人はここまで酔えるもんかね”と思うくらいグターッとしていました」

    ■近所や職場の同僚が語る“手口”と
    “素顔”

     女性住人が最初に見たのは2年半ほど前の朝9時半ごろ。
     「息子が把握している分と合わせたら、軽く10人以上は連れ帰っているかもしれない」

     そのことは、
    「被疑者との関連が疑われる事案5件の情報が寄せられています」という県警本部の広報内容とも重なる。

     明らかに連れ去り常習犯である。
    二枚目でモテそうな印象はなく、同じアパートに住む30代の男性は「体格がよく、ロン毛で無精ひげ。(テレビで見た)逮捕時と同じ」と、さえない感じを描写するが、連れていた女性は美しかったと記憶をたどる。
    「タクシー内で寝ている女性をちらっと見たことがある。
    ヘアメイクをし派手なドレスを着て、きれいな人でした」

     ミニスカートの女の人をお姫様抱っこかおんぶしている姿を何度も見た、という目撃者の女性の息子は、こう話す。
    「周りをにらんで歩いているようなタイプ。捕まる前日の昼間にも、茶色のTシャツに土色のスウェット姿でした」

     175センチあるがっしりした背丈で女性を抱え、階段を上る音がアパートに響き渡る。
    「2人分の体重がかかりゴーンと響く。
    だからすぐわかる」

     さらに半年前の、重要な記憶を語ってくれた。

  • No.143 ぽっぽ焼き

    16/08/21 23:32:14

    >>142 続き

    警察が容疑者を以前から怪しんでいたことを、裏づけるものだ。
    「警察官が2人、アパートの前にいたことがありました。
    “(JR横浜線の)淵野辺駅で、死んでいるように見える女の人を車イスのようなものに乗せ運ぼうとしている男がいる”って通報が入ったんだって」(目撃者の息子)
     そんな包囲網も知らずに、
    「ひどいときには毎週のように連れ込んでいたときもあった。平日や深夜にも見かけた」
    (目撃者の息子)

     ゴミ捨てマナーは悪く、近隣の小学生は怖い人と怯えていた。
    「“容疑者の家は人の出入りが多い”
    “水商売の女性を連れ込んでいるようだ”などと近所で話題に上ることがありました」

     70代女性は顔を顰める。
    とはいえ、毎回別の女性が監禁されていたとは誰も夢にも思わない。

     容疑者は建設機械製造会社を退社後、自宅から徒歩5分強の電子機器製造会社に勤めていた。
    周囲との関わりを避けていたのか「交流はありません。
    同僚とほとんど話さない人だったと聞きました」と以前の勤め先の従業員。
    「そういう(女性を連れ込む)タイプには見えなかった。
    みんな驚いている」(現在の職場の同僚)

    泥酔した女性をターゲットにした犯罪、被害を防ぐ方法とは

     周囲には目立たぬように振る舞う一方、女性を運び込む悪行ぶりだ。
    「泥酔した女性と一緒に男が乗っても、怪しまれない。
    最近はひどく酔った女性客も増えていて、車内で眠りこけたり吐かれる場合もあるから、付き添いがいればむしろ安心してしまうくらいですよ」(地元タクシーの50代男性運転手)

     容疑者宅から車で約10分の距離にある京王線橋本駅でも、
    「1日に1、2人は酔いつぶれてヘロヘロな女性がいます。
    救助を求められない限り、あまり関与しません」(駅員)

     監禁だけではすまない場合だってありうる。
    身の守り方を、危機管理教育研究所の危機管理アドバイザー・国崎信江さんに聞いた。
    「ひとりで帰宅するのであれば、深酒をしないことが第一です。
    “自分はお酒に強い”“このくらいは大丈夫”などと過信しないほうがいいです」
     まずは酒の飲みすぎを避けることをアドバイス。
    必ずチェイサーを用意し、お酒をひと口飲んだら水をひと口、とこまめな交互摂取を推奨。

    7畳ワンルームにユニットバスで家賃は2.5万円という容疑者宅

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