• No.4 ポテトサラダ

    16/07/30 11:55:10

    朝日新聞

     全国の小中学生のうち戸籍がないのは190人。
    その約4分の1に学力に課題がある。
    文部科学省は29日、そんな調査結果を発表した。
    スクールカウンセラーら専門家による支援が進んでいない実態も明らかになった。
     文科省は昨年初めて無戸籍の子の実態を調査し、今回が
    2回目。
    今年3月10日時点で法務省が把握している無戸籍の6~
    15歳191人について市区町村教育委員会に聞いた。
    120人は前回調査と同じ子だった。

     191人のうち
    1人は就学していなかったが、6月に無戸籍状態が解消。
    残り190人について「学力や学習状況」を聞くと「課題がある」とされたのは45人(23・7%)。
    内容は「家庭学習の習慣がない」「忘れ物や遅刻、欠席が多い」などで、小学校に就学していない期間がある7人のうち5人を含む。
    文科省の担当者は
    「相当数の学力に課題がある。一人親や貧困、未就学期間などが影響しているのではないか」と話す。

     スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの支援は3~4%にとどまり、前回からほとんど増えていなかった。
    一方、半数程度が戸籍の取得に向けた支援などを受けていた。
    生活保護など経済的に苦しい世帯の子は約4割で、前回と同傾向だった。

     子どもが無戸籍になる背景には、前夫から暴力を受けて避難した女性が子を産んだ際に出生届を出せないことなどがあるとみられている。
    民法に「離婚後
    300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する」という規定があるためだ。
    一人親だったり、貧困に苦しんでいたりするケースが多い。

    子:就学援助 例 

     何らかの事情で無戸籍となった義務教育段階の子ども191人の就学状況調査結果を発表した。
    1人が2年間にわたり未就学。
    残る190人は小中学校に就学しているが、うち77人が学用品代などの就学援助を受ける厳しい生活状況にあった。

     調査は法務省が3月10日時点で把握した小学生相当154人、中学生相当37人が住む141市区町村教育委員会を対象に実施。
    未就学の1人は6月に無戸籍状態は解消され、教委が引き続き就学に向けて働き掛けている。

     190人のうち、生活保護世帯などを対象に国が就学援助額の2分の1を負担する「要保護」に認定されているのは22人(11.6%)。

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