- ニュース全般
- 酢豚
- 16/06/08 08:26:17
NHKニュース
東村山市の市立中学校が少なくとも2年余りにわたって「保健」の授業を行っていなかったことが分かりました。
文部科学省は極めて問題だとして東京都教育委員会に対し、原因究明と未履修の生徒への対応を急ぐよう指示しました。
保健の授業が行われていなかったのは東京・東村山市の東村山第三中学校。
国の学習指導要領では「保健体育」のうち、「保健」分野は中学3年間で48コマ程度授業を行うよう定められています。
しかしNHKがこの中学校などに取材したところ、少なくとも平成26年度から今月にかけて2年余りの間、保健の授業を行っていなかった。
学校などによりますと、保健体育を担当する教員のうち1人は「年に1、2回授業をした記憶がある」と話していますが、ほかの教員は「全く行っていなかった」と話し、中には
「10年にわたって全く保健を教えていない」と話している教員もいる。
保健の時間は体育の実技に充てていたということで、東村山第三中学校は「過去に学校が荒れていた時期があり、保健より体を動かす体育のほうが生徒指導に効果的だという考えから始まったようだ。
あしき慣習が続いてしまい不適切だった」と話しています。
市の教育委員会もこの事実を把握していて、在校生に対しては卒業までに授業を行うよう中学校を指導したほか、すでに卒業した生徒についても、希望すれば夜間や休日に補習を実施する方向で検討している。
文部科学省は極めて問題だとして、東京都教育委員会に対し原因究明と未履修の生徒への対応を急ぐとともに、再発防止策を示すよう指示しました。
「保健」健康で安全に生きる力を身につける中学校の「保健」は、思春期の体の仕組みや病気の予防、薬物の危険などを学ぶことになっていて、3年間で48コマ程度授業を行うよう学習指導要領で定められています。
▽1年生では思春期の生殖機能の発達や性に関する適切な態度、ストレスとの向き合い方などを学び
▽2年生では交通事故や自然災害の要因を知って身を守る方法や、心肺蘇生といった応急手当てについても学びます。
▽3年生では、生活習慣病の予防や、喫煙や薬物の乱用が健康を損なう原因になることを学ぶことになっています。
- 0 いいね