- なんでも
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加えて、妻たちは世間の目も気にしている。自分の両親が離婚しているため自分も別れると「やっぱりね」と思われるのではないかと気に病む妻、女が仕事をしているから離婚するはめになると思われたくないから踏みとどまる妻。
教員である女性は、生徒に「人間として信頼される生き様を見せなければならない」として婚姻の継続を選んでいる。
社会から求められる規範の強さが、「死んでほしい」と願う人と願われる人がひとつ屋根の下で暮らすという、いびつな家庭を生んでいる。
それでも、若い世代は変わってきていると本書は指摘する。「家事は女性がするものだ」とは思わず、「家事をすることは、家庭のなかでの自分の大事な役割である」と考える男性は増えているという。
上の世代は晩婚化を嘆くばかりだが、こうした考えの持ち主であれば結婚する年齢がいくつであっても、結婚生活の質はよいものになるのではないか。
おそるおそる本書を手に取る男性は、おそらく妻から
「死んでほしい」とは思われていない。
「ウチは大丈夫」
「俺はちゃんとやっているから」という男性にこそ読んでほしい……のだが、どうしたら彼らに届けられるのだろう。- 0
16/05/11 09:09:22