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- 16/05/09 02:49:41
産経ニュース
2016.5.6
修学旅行などの行き先として伊勢神宮(三重県伊勢市)を選ぶ学校が、平成元年の約22万人と比べ、昨年は5分の1以下の約4万1千人にとどまったことが分かった。
かつては定番スポットとされたが、ニーズの多様化による行程の変化や宗教上の配慮などが背景にあるとみられる。
一方、大阪市などでは神宮を訪れる小学校が微増する傾向も。
教育関係者は「日本の歴史や伝統を学ぶためにも修学旅行のコースに入れるべきだ」と話している。
■関心の高まりと
裏腹に…
平成27年の伊勢神宮の参拝客は計838万人。
中でも外国人参拝者が9万7千人(前年比3万人増)に達するなど、伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)を前に、国外からの関心は高まりを見せている。
ただ、子供たちに限ると事情は違うようだ。
伊勢市によると、伊勢神宮を修学旅行などで訪れた児童・生徒数は、統計の残る元年は22万1379人だったが、その後数年間は年間で2万人単位の減少が続き、19年には2万8千人に落ち込んだ。
20年以降は回復傾向にあり、ここ数年間は年間4万人前後で推移。
27年は4万1567人だった。
伊勢神宮の広報担当者は「参拝する修学旅行生が減少していることは把握しているが、明確な理由は分からない」。
県観光政策課の担当者も「減少の原因は分析していない」と明かす。
■一部保護者、
教員の反対が背景に
では、どういった理由が考えられるのか。
「近年、山や海での体験型の修学旅行が増えている。
学校のトレンドが変化した可能性がある」と指摘するのは、伊勢市観光振興課の担当者。
ニーズが多様化し、各校の立ち寄り先が分散したことが背景にあるとみている。
6年に開業した
「志摩スペイン村」(同県志摩市)には近畿圏から数多くの子供が訪れ、修学旅行の行き先として定着した。
修学旅行生だけに限定した来園者数は非公表だが、27年度は計128万人が訪れている。
沿岸部での漁師体験や餌付け体験も子供から人気だという。
周辺にはホテルや旅館が充実しており、こうした施設が近畿圏からの修学旅行生の新たな受け皿になっている。
沿岸部での漁師体験や餌付け体験も子供から人気だという。
周辺にはホテルや旅館が充実しており、こうした施設が近畿圏からの修学旅行生の新たな受け皿になっているとみられる。
≫続く
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