• No.2 牛乳

    16/05/04 15:47:55

    長男を寝かし、部屋でひとり正座して考えていたときだ。自分のすぐ右側から、ささやくような声が聞こえた気がした。「今度はちゃんと産んでね」。中絶した子の声だと思った。心が傾き始めた。

     医師への回答期限の前夜、食卓で母が口を開いた。「そんなに悩んどるということは、産みたいからやろ。ほな産んだら。『この世のことはこの世で』って言うしな」。後悔するなと、言われたように感じた。

     翌朝、妻は医師にメールを送った。「私、産みます」。悩んだ末の答えだと思えた。

     兄妹はまだ言葉を話さない。おむつも外れていない。一人で食事できない。夫婦は、いつまで面倒をみることができるだろうと考える。

     長男のときは産んでから障害がわかり、戸惑った。長女のときは、障害があるとわかって産んだ。妻は「出生前診断を受けたことで、長女を産む半年前に悩み、覚悟を決めることができた。それは今を生きる上でも支えになっている」と話す。

     もし互いに結婚相手が違ったら。そう考えた時もあるが、すぐに「違う違う」と思った。「私はこの子たちに会いたかった。会えてよかったと心から思います」

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