• No.3208 脱脂粉乳

    16/07/15 12:11:11

    毎日新聞

     乗客・乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故は15日、発生から半年を迎えた。県警は現在も捜査を続けており、現場には未明から関係者が訪れて犠牲者の冥福を祈った。

     バスが道路のガードレールを突き破って転落した山の斜面は、新緑が芽吹いたものの、立ち木は事故でなぎ倒されたまま。
    発生時刻の午前1時55分ごろから、現場付近の献花台に花や菓子が手向けられ、死亡した大学生の知人らが手を合わせる姿が見られた。

     尾木直樹・法政大教授は事故でゼミ生4人を失い、負傷して今も入院中のゼミ生もいるという。
    尾木教授は取材に
    「他の学生も心のケアが必要な時期だが、あの日から時間は止まったままで、事故を振り返る余裕を持てない。
    いるはずの子の席が空いていて、その違和感を今も受け入れることができない」と語った。

     県警軽井沢署捜査本部は、死亡した土屋広運転手(当時65歳)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検する方針を固め、バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)幹部らに安全管理上の問題がなかったか調べている。
     だが事故の原因解明には至っていない。
    現場手前の監視カメラの映像解析から、バスはブレーキを作動させていたとみられるが、現場までの下り坂約1キロの区間で加速し続け、制限速度50キロを上回る96キロに達していたことが確認されている。
    車両検証で部品の一部に劣化が確認されたが、主要装置に目立った異常はなかった。

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  • No.3209 脱脂粉乳

    16/07/15 12:14:40

    >>3208 続き

     一方、運行会社の捜索で、事故を起こしたバス以外の運行記録計(タコグラフ)の記録紙や乗員台帳など必要な資料を作成していない不備が明らかになった。
    捜査関係者は「資料の不備自体がずさんな管理の証拠」とするが、事故原因に直結する証言が乏しく、立証の壁になっている。

     事故を受け、国土交通省は貸し切りバス会社の事業許可に更新制を導入するほか、安全規定に違反した場合の罰金額を引き上げ、ドライブレコーダー設置も義務づける方針を決めている。

     軽井沢スキーツアーバス事故

     1月15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号「碓氷(うすい)バイパス」入山峠付近で、乗客乗員計41人が乗っていたバスがセンターラインを越え、対向車線側の崖下に転落した。
    乗客の大学生13人と運転手2人が死亡し、26人が重軽傷を負った。
    旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)からバス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)が受注して運行していた。

    事故現場に設けられた献花台で手を合わせる犠牲者の知人=長野県軽井沢町で2016年7月15日

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