ノロ感染か１０歳女児死亡　神戸の病院入院中

ノロ感染か１０歳女児死亡　神戸の病院入院中

神戸新聞 2015年12月18日 07時30分

　兵庫県立こども病院（神戸市須磨区）で今月上旬、入院患者７人（２～２８歳）が感染性胃腸炎とみられる症状を起こし、うち１人が死亡したことが１７日分かった。３人からはノロウイルスが検出された。死亡患者は検査していないが、同部屋のほかの３人全員が発症しており、同病院は「ノロウイルスに感染した疑いはある」と説明している。

　同病院によると死亡したのは女児（１０）。２００５年から入院し、脳神経内科で治療を受けていた。今月３日に３９度の発熱や下痢などの症状が出て、４日に死亡した。死因は「腸炎を起因とした敗血症性ショック」としている。

　同病院では１日、死亡女児と同室の別の女児（２）が下痢などを発症。３日までに同じ階の４部屋の計７人が嘔吐（おうと）などを発症し、死亡女児以外は快方に向かっているという。

　同病院は、４日に神戸市保健所へ感染を届け出、発症者がいた病棟の新規入院を７日まで制限した。

　死亡した女児は重症で免疫力が低下していたという。同病院の担当者は「感染防止には全力を尽くしてきたが、入院患者が亡くなったことは大変残念。再発防止に努めたい」としている。（金井恒幸）

http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20151218001?fm=topics