子連れ寸借詐欺で内縁男女逮捕 長女保護

　子連れで「泊まる所がない」などと通行人に話し掛け、同情を誘って現金をだまし取ったとして、奈良署は５日までに、詐欺の疑いで、いずれも住所不定、無職の飯田敏和容疑者（３９）と木ノ桐久味子容疑者（３７）を逮捕し、木ノ桐容疑者の娘（８）を保護した。

　奈良署によると、飯田容疑者は「４年間、３人でホテル暮らしだった。同じことを６０～７０件した」と供述。娘は小学校に行っていなかった。

　逮捕容疑は７月１２日午後４時ごろ、奈良市の大型商業施設付近で、大阪府の男性会社員（２４）に「友人の家に泊まっていたが、田舎者なのでオートロックのシステムを知らず、財布を置いて外出してしまった」「今夜泊まるところがない」とうそを言い、１万円を詐取した疑い。２人は「金は返すつもりだった」などと容疑を否認している。

　飯田容疑者は被害者に、虚偽の連絡先を書いたメモを渡していたが、親族の名前など一部の内容が事実だった。

　奈良県警は、被害情報のほか、インターネットに掲載されたこうした手口などを基に捜査し、飯田容疑者を特定、指名手配していた。大阪府警の捜査員が４日、大阪市内のパチンコ店で飯田容疑者を発見した。

産経ニュース
http://www.sankei.com/smp/west/news/151205/wst1512050082-s.html