伯父ら２人を殺害、新井竜太被告の死刑が確定

読売新聞

　神奈川県と埼玉県で２００８～０９年、いとこと共謀して伯父ら２人を殺害したとして殺人罪などに問われ、１、２審で死刑判決を受けた内装工・新井竜太被告（４６）に対し、最高裁第２小法廷は４日、上告を棄却する判決を言い渡した。

　いとこの男と共謀し、2008年に神奈川県で保険金目的で女性を殺害し、翌年にはおじを殺害した罪などに問われた新井竜太被告（46）について、最高裁判所は4日、死刑を支持し、上告を退ける判決を言い渡した。

　死刑が確定する。

　鬼丸かおる裁判長は「身勝手な動機による計画性の高い冷酷、非道な犯行。理不尽に２人の生命が奪われた結果は極めて重大」と述べた。

　１、２審判決によると、新井被告は、殺害の実行役だったいとこの高橋隆宏受刑者（４２）（無期懲役が確定）に指示し、０８年３月、横浜市内で高橋受刑者の養母の安川珠江さん（当時４６歳）に睡眠薬を飲ませて浴槽内で溺死させ、保険金３６００万円を詐取。０９年８月には埼玉県深谷市で、金銭トラブルから伯父の久保寺幸典さん（当時６４歳）の胸を包丁で刺して殺すなどした。(12月04日 20時13分)