１１人を書類送検　新東名集団暴走、県警が捜査終結

共同通信社

　新東名高速道でのオートバイの集団暴走事件で、県警高速隊、交通指導課、富士、富士宮両署は１日、道交法違反（共同危険行為）の疑いで、暴走族ＯＢなどで組織する「旧車会」の構成員１１人を静岡地検に書類送致し、捜査を終結した。県警が同事件で逮捕、書類送検したのは計２２人になった。
　送致容疑は４月４日、新東名高速道下り線新富士インターチェンジ（ＩＣ）から清水パーキングエリア（ＰＡ）までの間を、複数のオートバイで広がり運転や蛇行運転をした疑い。今回書類送検された１１人は１７～４０歳で、うち１０人は富士、富士宮市在住。違法に改造したバイクも走らせていた。
　集団暴走行為は同日夜に発生した死亡事故の捜査過程で発覚した。グループの中で走っていたバイクが清水ＰＡ近くで大型トラックと衝突し、バイクを運転していた富士宮市の塗装業の男性＝当時（４１）＝と後ろに乗っていた同市のコンビニ店員の女性＝同（３１）＝が全身を強く打ち死亡した。
　逮捕されたのは１０人。いずれも略式起訴になり、罰金４０～７０万円の処分を受けた。