- なんでも
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(>>83 より続き)
◆反対派の論拠がころころ変わった
スイスがなぜ徴兵制を敷いているかといえば、
集団的自衛権に基づく他国の支援をあてにせず、
個別的自衛権のみで自国を守ろうとしているからだ。
自国を自分の力だけで守ろうとすれば、
志願制だけで不十分となれば徴兵制にならざるをえない。
これに対して、国連憲章で認められた集団的自衛権に基づき、
他国との同盟関係によって自国を守ろうとするなら、
いざとなったら他国の支援をあてにできるから、
徴兵制によらずとも必要な自衛力を確保しやすくなる。
世界最強の米国と同盟を結ぶなら、なおさらだ。
「日本が徴兵制になる」などという話は
マンガの世界で通用しても、現実には荒唐無稽としか言いようがない。
バカな脅し文句を持ち出して安倍政権に痛打を浴びせられたかといえば、
狙いとはまったく逆に、民主党の幼稚さの証明になってしまった。
「戦争法案」と「徴兵制」の2つだけで、多くの国民は
野党と反対派の知性と政治に対する誠実さを疑ったはずだ。
はっきりいえば、いかがわしさを嗅ぎとったのである。
戦争をしたい人や徴兵制にしたい人が政権を握るのを許すほど、
国民は愚かではない。
そんなことは国民自身がよく分かっている。
とはいえ、国民の不安感を反映した議論がなかったかといえば、そうとも言えない。
1つは「アメリカの言いなりになる」という話である。
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15/09/28 10:12:08