ストーカー殺人、控訴審始まる　名古屋高裁

　ストーカー行為の末、元交際相手の女性と母親を殺害した罪などに問われている男の控訴審初公判が９日、名古屋高裁で開かれた。
　この裁判は３年前、愛知県小牧市のアパートで、井馬享平被告（２８）が元交際相手の花塚彩乃さん（当時１９）と母親の一羊さん（当時４３）をナイフで刺すなどして、殺人などの罪に問われているもの。一審の裁判員裁判で、名古屋地裁は「相当な力で胸を刺し、２人の命を奪った結果は重大」などとして、井馬被告に対し無期懲役の判決を言い渡したが、これを不服とした弁護側が控訴していた。この日開かれた控訴審の初公判では、検察側が「控訴棄却が相当」と主張した。次回の公判は来月２８日に開かれる予定。(ＮＮＮニュース)